(二)-6

文字数 205文字

 土日を挟んだ週明けの月曜日の昼過ぎ、福山富満の家には再び神奈川県警泉水警察署の淵野辺栄二郎刑事が訪れた。
 今度はおっさんの方が警察署に連れて行かれた。夕方には戻ってきたが、帰ってきたおっさんは美幸に対する態度が少し違っていた。警察で何か聞いたのだろう。
 確かに美幸はおっさんに本当のことを話していなかった。隠しているつもりはなかったのだろうけれども、本当のことを明かす機会がなかったということだろう。

(続く)
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