(三)-6

文字数 254文字

 また、彼女がいつの間にか頭の中にある考え、「幸せになること」について、この頃から強く意識することになっていった。この頃から「絶対に幸せになる」が口グセになっていった。彼女は寝床で、辛いときに俺を抱えながらそう呟いてきた。

 そんな彼女が、キャバクラで道上伸也と男と出会った。
 この男は金髪の若者だった。そしてオラオラ系ではないが、ワルだった。しかもこの男、ホストクラブ「優駿クラブ」のホストだった。
 道上はキャバクラに遊びに来ていたが同時に自分の客になりそうな女性を物色しにキャバクラに来ていたのだ。

(続く)
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