第21話:今後、世界が、たどるべき道3

文字数 1,684文字

 提出比較する年度を「2013年」に合わせて数値を比べてみると、日本の目標が、高いことが分かる。この目標は決して達成が楽な数値といえないが政府が産業界とともに検討を重ねて様々な対策が考慮された上で積算がなさ具体的な対策に裏づけされた実現可能性のある内容。

 こうした野心的な目標を達成するための第一の核となるのは再生可能エネルギーの導入量を増やすなど低排出なエネルギーミックスの推進と、さらなるエネルギー効率化の追求。

 政府の示した2030年のエネルギーミックスでは、徹底した省エネルギーとともに再エネを22~24パーセント、原子力を22~20パーセントとするなどの電源構成の見通しが示された。

 企業は、これらの目標をビジネスチャンスと考え自社の排出量をさらに削減するだけでなく高機能素材や低炭素・省エネ製品の開発・国内外への普及を進めることが求められる一方、一般家庭でも生活の中でのエネルギーの使い方や消費行動を見直すことが求める。

 その中で忘れてはいけないことは経済と環境の両立を図っていく姿勢。経済発展がなければ温暖化対策に有用な革新的確信も生まれないし画期的な省エネ製品への買い替えを促すことも難しい。

 低排出型社会実現のため排出削減の取り組み、経済や社会の発展に向けた取組みとセットで進めていくことが重要。最後に2019年9月23日のグレタ・トゥーンベリさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴えを参考にして今後の世界のたどるべき道を考えるとしよう。

「グレタさん演説全文」私が伝えたい事は私たちはあなた方を見ているという事です。そもそも、全てが間違っている。私はここにいるべきではありません。私言葉で私の子ども時代の夢を奪いました。

 それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは大量絶滅の始まりにいるのです。なのに、あなた方が話すことは、お金のことや永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。

 よく、そんなことが言えますね。30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は事実から目を背け続け必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。

 あなた方は私たちの声を聞いている、緊急性は理解していると言います。しかし、どんなに悲しく怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。

 だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で「温室効果ガスの」排出量を半分にしようという一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は半分しかありません。

 人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。半分という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。

 しかし、この数字は、気候変動が急激に進む転換点を意味する「ティッピング・ポイント」や変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠された、さらなる温暖化、そして公平性や気候正義という側面が含まれてません。

 この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収する事をあてにしている。私たちにとって半分のリスクというのは、決して受け入れられない。その結果と生きていかなくてはいけないのは、私たちなのです。

 IPCCが出した最もよい試算では気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は、67%とされてる。しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になる。

 今日、この数字は、既に350ギガトン未満となっている。これまでと同じ様に取り組んでいれば問題は、解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よく、そんなふりをすることができますね。
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