最終話 「彼女」
文字数 1,958文字
レアルは勢いよく放送室の扉を閉め背中で押さえつける。
よっちは必死に放送室の扉を叩く──。
レアルは必死で扉を背中で抑える──。
レアルは背中で扉を抑えるのをやめ、勢いよく放送室の奥に走ろうとする。
よっちは扉を開けレアルの腕を引っ張り放送室の放送機材がある机に体を押し付ける。
その勢いで放送機材の校内放送の音量調整バーが少しあがる──。
レアルはよっちの話の途中で割り込んで話す。
大きな声で叫んで下を向く──。
いっちーはメイク直しをしている。
隣にいるりっちゃんはスマホをいじっている。
校内放送に気がつき目を合わせ、笑いながら話す2人。
なるはハンカチで手を拭きながら歩いている。
校内放送を聞いてゆっくりと立ち止まり、そっと上を向く──。
レアルは目をこすり鼻をすすりながら泣くのを我慢している。
レアルはよっちにの両腕を掴み泣きながら叫ぶ──。
レアルはそっとしゃがみ下を向いたままひざまずく。
そして独り言のように話し始める。
タイチはレアルの目線までしゃがみこむ。
タイチはレアルの肩をそっと触れる。
レアルは左腕で目をこすり安心した表情を見せ小走りで放送室を去って行く。
よっちとタイチはお互いを見ながら頬がゆるむ。
レアルは校舎中を走り回りなるを探している──。
なるが勢いよく放送室に入る。
少し息が荒れている。
なるは振り返って放送室を走って出る。
よっちとタイチは一緒に放送室を出てなるを見送る様に見る。
すると、いっちーとりっちゃんが階段脇からよっちとタイチを見つけ、小走りで向かう──。
いっちーはよっちの左耳をつねる。
いっちーは勢いよく耳をはたく。
よっちといっちーは口を揃えて言う──。
よっちといっちーはお互い、そっと目を見つめる。
よっちだけ目を逸らす。
レアルはパソコン室前で下を向いて息切れをしている。
なるは階段を駆け上がりレアルを見つける。
なるは小走りで走り大声でレアルの名前を叫ぶ──。
レアルはそっと顔を上げる。
なるはレアルのそばまで来る。
安心した表情で少し頬がゆるむ。
なるはゆっくりと歩き出しレアルと抱きつき、上を向き目を潤わせ涙を流し始める。
レアルは戸惑いながらもそっとなるの腰に手をあてる──。
レアルとなるは同じタイミングで言葉を交わす──。
レアルとなるはそっと離れる。
なるはレアルの頬にそっとキスをする──。
レアルは勢いよく自分の方に抱き寄せる──。
おわり
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