第2話 「告白」
文字数 1,111文字
── 12:30 教室 ──
よっちとタイチは自分の席に座ったまま、ぐっぴんと野球ボールでキャッチボールをしている。
よっちはぐっぴんからボールを受け取り下を向いてボールを見つめる。
よっちはタイチにボールをパスする。
タイチは、勢いよく走って教室を出る。
キャッチボールが終わり、ぐっぴんはタイチの席に座りよっちと話す。
遠くで冷たそうな目で見ているいっちーとりっちゃんはたまごサンドと焼きそばパンを食べながら話している。
よっちとぐっぴんは一定の距離に離れキャッチボールを再開する。
── 教室近くの廊下 ──
タイチは階段を上っている。
なるは廊下にある水飲み場で水を飲んでいる。
タイチはなるの方を立ち止まった状態で見ている。
微笑みながら歩き出す──。
なるはハンカチを取り出し、手を拭きながら廊下を歩いている。
タイチはなるを後ろから抱き耳元でそっと話す──。
なるは目を泳がせながら話す。
タイチはなるの肩に触れ、なるを振り向かせた。
いっちーとりっちゃんが話しながら教室から出てきた。
タイチはいっちーとりっちゃんの会話に気が付き、慌ててなるの腕を掴み音楽室へと入る──。
── 音楽室 ──
タイチはよつんばい状態でなるを見つめる。
なるは両手を後ろに付き座った状態でタイチを見つめる。
タイチは勢いよくなるの右の手の甲にキスをする──。
なるは下を向き浮かない表情をしている。
タイチは恥ずかしそうに目を逸らす──。
つづく