第4話 「不登校」
文字数 878文字
よっちは下を向いた状態でスマホを見て落ち込んでいる。
スマホ画面には私服姿で公園で撮ったレアルとなるとよっちの仲の良い写真がある──。
写真にはレアルとなるがお互いの顔を寄せ合い肩に触れている。
よっちはなるに顔を寄せ合ってダブルピースをしている。
すると、よっちはスマホの画面の写真をレアルとなるの２人だけが映っている様に拡大し始めた。
ぐっぴんが焼きそばパンを持ってよっちに近づく──。
ほれっ…これでも食え！
早くしないと休み時間が終わるで…
あぁ、ぐっぴん…
タイチが教室の後ろの扉にやってくる。
するとタイチはよっちに向かって手招きをしている──。
よっち！！！
よっちはタイチの方を向きながら様子を伺っている。
── 学校・職員室前の廊下 放課後 ──
よっちとタイチは廊下を歩いている。
そっかー。
よっちも振られたか…
もしかして、タイチも？
あぁ…まぁな！撃沈だよ！
タイチはよつんばい状態でなるを見つめる。
なるは両手を後ろに付き座った状態でタイチを見つめる──。
タイチ君の気持ちはすごく嬉しいんだけど、私…好きな人がいるの…
なるは、そっと立ち上がり音楽室の窓側へと歩きながら語る。
幼稚園から一緒の幼馴染なんだけどね…
中学３年の時、急に学校来なくなっちゃたんだ…
そっと立ち上がるタイチ。
なるは目をこすりながら話す。
若林レアルって名前でね…
この学校にも在籍しているんだけど、まだ一度も見てない…
元気にしてんのかな～…
若林レアル…知ってる…俺の親友だよ。
いじめにあって不登校になったっていう噂、聞いてるけど…連絡しても繋がらない…
職員室前で男の子がお辞儀しながら出てくる。
そこにはレアルの姿が──。
では、失礼します！
レアルは振り返って歩こうとするがよっちとぶつかる──。
すみません…
あっ…
ってレアル？
おっ…お前がレアルか…
レアルはよっちとタイチを見た後に、驚いた表情で目の前にある放送室へ走って向かう。
よっちとタイチはレアルを追いかけ放送室に入る──。
つづく
