第2話 裕一郎の場合

文字数 350文字

その数日後、僕はそのチケットを手にすることになる。
しかし今だに半信半疑だ。
店の住所も確かに書いてある。これを持てその店に行くと、何かをこのチケットと交換してくれるらしいが、怖いお兄さんが出てきて追加料金の請求をされたりするのではないだろうか・・・・?
住所は京都市東山区祇園〇〇〇〇と書いてある。
電車を使って15分、そこから徒歩で15分もあれば行ける場所だ。
しかしひとりで行くにはかなり勇気がいる。
「よし、こういう時は浩二に連絡だ。事情を話して一緒に来てもらうように頼んでみよう」
浩二とは僕が京都に来てからの友達だ。今の大学もクラスが一緒で、休みの日にはいつもつるんで遊んでいる。こういう時こそ頼れる奴だ。
明日ならお互い授業もなく休みだ。

そして案の定、浩二はこの話に飛びついてきた。
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