素晴らしい職場
文字数 297文字
いつものように母の死体を背負って、夜の散歩をしていると、巡回中の警察官に呼び止められた。
「その死体はどなたですか」
「母です」
警察官は、懐中電灯で母の死体の顔と俺の顔を交互に確かめた。
「失礼しました、結構です」
その警察官も、死体を背負っていた。俺は、警察官が背負っている死体が誰か尋ねた。
「殉職した上司です」
警察官は少し照れながら答えた。
「素晴らしい職場ですね」
俺は本当にそう思ったので、褒めた。警察官は笑顔になった。俺たちは別れた。
俺はコンビニに入った。
男の店員が派手な女の死体を背負ってレジを打っていた。
けっ、どうせ恋人か何かだろう。
俺はビールを手に取り、レジに強く置いた。
「その死体はどなたですか」
「母です」
警察官は、懐中電灯で母の死体の顔と俺の顔を交互に確かめた。
「失礼しました、結構です」
その警察官も、死体を背負っていた。俺は、警察官が背負っている死体が誰か尋ねた。
「殉職した上司です」
警察官は少し照れながら答えた。
「素晴らしい職場ですね」
俺は本当にそう思ったので、褒めた。警察官は笑顔になった。俺たちは別れた。
俺はコンビニに入った。
男の店員が派手な女の死体を背負ってレジを打っていた。
けっ、どうせ恋人か何かだろう。
俺はビールを手に取り、レジに強く置いた。