未知の世界へ。

気づけばエッチなお店の面接にきていた。
古いビルの5階までエレベーターで上がる。
私は未知の世界に足を踏み入れた気がしてとても緊張していた。怖い人が出てくるのではないか？私は本当にこの世界に足を踏み入れていいのか？

迷っている時間はなかった。
エレベーターが開いた。

すると近所のお父さんのような親近感のあるおじさんが立っていた。
「面接にきたんですけど。」
すると
「店長の飯田です。」
おじさんはこう答えた。

私は一気に緊張がほどけ、ホッとした。
てっきり怖い人が出てくるかと思いきや、お父さんのようなおじさんが店長だなんて。

店長は優しく面接してくれた。
私の事情を話し、お金が必要だという事を伝えると
「うちで是非頑張っていこう！」
そう言ってくれて、私はここで働くことを決意した。

この日は面接だけだったせいか、とても軽い足取りで家路に着いた。働くのが楽しみとさえ思っていてワクワクした気持ちにいつしかなっていた。