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文字数 532文字

 俺は黙ってしまった。
遠藤さんに何があったのかは分からない。
だけど、正義に対する熱い思いだけは伝わってきた。多分、照れ隠しでキャトルミューティレーションなんて、馬鹿げた話をでっち上げたのだろう。俺だって悪党共は許せない!
日本の平和は俺達で守る!
その気持ちは一緒だった。
 俺は遠藤さんに、本当の事など聞かなくてもいい様な気持ちになっていた。すると、

「おい!小暮来たぞ!」

遠藤さんは車の扉を開けると、外へと出ていった。俺は慌てて後を追った。
俺達が張り込んで、身柄を確保しようとしていた男が現れたのだ。3人の手下を従えていた。

「おい、!結城、お前に話がある」

 いきなり遠藤さんはそう呼び止めた。
俺は少し離れて横に立った。
すると全星組の結城は、

「なんだい?遠藤さんか、俺に用かい?
逮捕状はあるんだろうな」

「ねぇよ、任意だ。お前、隅川組の組長、
射殺したろ?その件だよ」

遠藤さんはニヤリと笑いながらそう言った。
 すると結城は、胸から拳銃を取り出すと、

「お前も死ねぇー!」

と銃を撃った!
弾は遠藤さんに当たった。もんどり打って遠藤さんは倒れた。俺は、拳銃を持ってきていなかったので、しゃがんで結城を見てしまった。
 結城は、そんな俺を無視して。
3人の手下と共に、走って逃げて行った。
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