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文字数 684文字

 ひょっとして偽物かと。指紋を刑事部長に、
調べてもらったら。本人であると分かったのだ。
 だが、一体彼の身に何が起きた?! 
今まで抑えてきた、鬱憤が爆発してこうなったのか?それとも、元々こういう人で、我々を騙していたのか?
 仕事に支障がないので。俺は彼と今まで通りに組んで、仕事をする羽目になった。

 俺達は遠藤さんに何が起きたのか、誰も聞けずにいた。当然俺もである。
尊敬する遠藤さんの事だ、何か理由があっての事だろう。俺は信じて何も聞かずにいたのだ。
だが、彼の上着の中の胸の辺りが見えたとき。
ビックリしてしまった。
そこには俺達が支給される、ニュー南部の拳銃ではなく。44マグナムが、その異様な姿を見せていたのだ。俺は思わず、

「遠藤さん、それ何ですか?
イミテーションですか?ヤバイですよ。
刑事だからって、そんなもん持ってちゃ」

と言うと。遠藤さんはニヤリと笑い。
胸からその拳銃を取り出した。

「カッコ良いだろう〜、フフフ。俺達もこれ位の持ってないとな。悪党共がビビらねぇ。
お前も申請しろよ」

と言った。何でも申請して許可が下りれば、
何でも持てるらしい。(知りません)
俺は、

「いや、持ってても撃つ事は無いですから。
それに、張り込みには必要ないでしょう」

「あはは、分からんぞ。相手は武闘派のヤクザだ。ぶっ放して来るかも知れない。何だお前、拳銃持ってないのか?危ないねぇ〜」

 危ないのはどっちだ!
俺はこの人、本当に遠藤さんか?と疑いだしてきた。そこで、聞いてはならないと思っていた質問をしてしまった。

「遠藤さんどうしたんです?
昔のあなたは、そんなんじゃなかったのに。
どうしたんです?」
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