その一の補足 その一
文字数 4,237文字
はっはっ、正月気分が長すぎたね。そもそも、こんな話、年末年始の気まぐれの内に終はらしておきたかつたんだけどな。平時はどうにも気が進みませんは。
完全におれ個人の印象だけど、英語の“Oops!”と響きを合はせに来てる感じがするよね、語形を、{u'u}は。{fau'u}の方はグッさん…もといguskant氏が新しく作つた、「ごめんなさい」を意味する言葉です。語形の由来としては、{fraxu}(“赦す”)+{u'u}ね。
きちんとまとまつた形で、何か勉強めいたことをするとしたら、それ用の別のブログ?だかチャンネル?だかを立ててそこでやりますんで、ここでは言語の名前と響きに馴染んでくれたらそれで十分だな〜、と。実際、君も三度目の正直で思ひ出してくれましたやん、「ロジバン」の名前。聞いてたよ。
別にロジバンに限らないけど、長くやればやるほどますます「よくわからん」が増えてくるもんでな。その上、それぞれの期待と思惑を抱いた人々が集まつてはそれぞれに不満や幻滅を覚えて立ち去つたりいがみ合つた軌跡が交錯するし。それを解きほぐして提示してみせるだけ気力や情熱は、おれには無いです。
「(中略)個人的には、ロジバンの面白いところは表現力の豊かさです。粘土細工に例えると、他の言語はもともと色が付いた粘土で、色を変えにくいのですが、ロジバンは無色の粘土で、表現者次第でいろんな色を付けられます。」(@fotono)
あら、さうですか。うーん、別々の感覚器官に訴へかけながら様々に表現されてはゐるけど、元を辿ればどれも同じことを言つてゐる気がしません?視覚に訴へれば「無色透明」、味覚になら「無味無臭」、そして触覚だと先述の通り「つるつるしてつかみどころがない」。そんな感じのつながり。
え?ああ、さつきのグッさんの譬喩ね。まあ、色や風味の有無はどうあれ、粘土をこねるやうに形を弄つて実際に何かを作るには、ある程度はその言語での表現のコツを…それこそ「つかむ」必要があるかもね。それが学習です。
まあそこまで圧縮すると一連の発言の意図がいくらか歪められるかもなので、やはり元スレの最初のツイートにもリンクしておきませうね。
ミネスキさんの場合はその共感覚的な洞察で以て全体的な印象を語つてくれたのだと思ふけど、部分的な汚さ、例へば発音しづらい子音連続とか規則的でない接辞形とかについての違和感も、これまでしばしば表明されてきたところです。
「ジボ語」 ← {jbobau} ← {lojbo bangu}(“lojban的な”“言語”) ← {lojbo}(“lojban的な”) ← {lojban} ← {logji bangu}(“論理”的“言語”)
そこは慣れてもらふしかないなあ。まあでも{u'u}や{fau'u}の«'»の部分は喉奥の[h]の音でなくとも全然良くて、舌と歯で出す[θ]とか舌脇の[ɬ]とかで発音してやるとまた違つた響きにできるね。ただおれが面倒臭い。
で、ロジバンの実際に「論理ぽい」部分ね。自前で話すとなると少し面倒で、先づ「論理」とか「論理的」て言葉から想起される意味には日常から数理学的領域に至るまで割と幅があるんですよね。それでロジバンの場合は……何かこの路線で話すのやつぱりシンドいので、またの機会に、他所でじつくりと。…良いよね?
あ、君が消える前に一応予告しておくと、次回もこんな感じでゆるく補足的な話をしようかな、と。個人的にもつと優先度が高い事項があつた気がするんだけど、今回は何か序盤で色々吹つ飛んでしまつた感があるからね。仕切り直し。