パロって★せんあの②偽32、3月31日(水)志堂槙
文字数 373文字
「ただ、待ってて。僕は今のままの僕じゃ嫌だ」
「ワガママに、自分のコトだけ考えてまっすぐ進もうとする。まるで子供みたい。その時はあたしが言ってあげる。おかえりって。・・・・・・でも残酷なコト言うのね。お迎えはいつになるのかしら。女の一年なめないで欲しいわ。まぁ丁度いっか。あたしは幸せになっちゃいけない」
「・・・・・・。・・・・・・幸せ恐怖症みたいなものはあるんだろうか。いいか『その時』が来たら、君は誰より幸せになるんだ。罪深い。だから
一生償え。僕は、僕だけは全てを赦そう」
笑った。
「返事は?」
真梨は手袋を外して手を差し出す。ずっと静かに衰えていく肌を隠していた。隠す必要がなくなった、その、自分だけに許された特別に、志堂は高ぶった。その手の甲に口づける。
「・・・・・・。・・・・・・やっぱムリかもしんない。トリハダ止まんない」
「ウソだろ」