あぶれた1話、志堂とナツ①2009年2月15日(月)~3月31日

文字数 993文字

 


【本編で掲載していないものの、確実に行われたやりとり】




「・・・・・・。・・・・・・それと、ナツ」
「・・・・・・。・・・・・・何だ」
「決めたんだ。僕は宇宙飛行士になる」
「・・・・・・。・・・・・・そうか」
「無謀だと思うか? 馬鹿だと思うか?」
「いや、」
「・・・・・・」
「かっけぇ、と思う」
「・・・・・・。・・・・・・そうか。そうか!」
「いつ行くんだ」
「え?」
「宇宙」
「え? 待って。まだこれから段取りをして、適性とか選抜試験とか」
「ケツ決めた方がいいぞ」
「そうなのか?」
「ああ。女がいなきゃ自由にやりゃいいが」
「・・・・・・! そうなのか?」
「ああ。ヤツら突然キレ出すからな。待たせすぎると被爆する」
「ひ、ひばく?」
「ああ」
「物騒だな。経験者は語る、か?」
「昔な。今は俺が一人で丸焦げだ」
「・・・・・・。・・・・・・どゆこと?」
「今に分かる」
「・・・・・・ナツ、次いつ会える?」
「お前講師辞めたんだろ。大学行ってもお前いないじゃねぇか」
「会いに行くよ。ヤッ●ルに乗って」
「ヤッ●ルは鹿じゃねぇ」
「今度来る時は彼女さんも連れて来てくれ。ご挨拶がしたい」
「親かよ。お前の立ち位置、イマイチはっきりしねぇな」
「親であり、親友であり、恋人でもあるような、全てになる事が望みだ」
「怖ぇ。やめろ。それで悋気起こすヤツがいるんだよ」
「オヤ、お熱い」
「違う。・・・・・・うわ!」
「どうしたんですか?」
「・・・・・・誰? 何、火州に何か用? 話長いんだけど。シツコイと嫌われるよ?」
「・・・・・・エ、どちら様」
「こっちが先に聞いたよね? 何、お前なの? 俺様がいないのをいいコトに、火州つけ回してたヤツ。言っとくけど現地妻だからね。本命はこっちだからね・・・・・・っと、」
「・・・・・・。・・・・・・悪い。何でもねぇ」
「何でも無くないでしょう。僕と似たような思考回路持ってる生き物がいましたけど」
「ちょっと待て。今説明するから」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・。・・・・・・あー悪い。今大学の講師だっつったら『ごめんち』って謝っといてって」
「現代の若者に、僕はもうついていけない」
「そもそも俺がこんなしゃべり方してるからな。・・・・・・次は・・・・・・そうだな。五月だな。ゴールデンウィークに顔出す。祝い酒だ」
「分かった。楽しみにしてる。また連絡するよ」
「ああ。じゃあな」
「エエ。ではまた」






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