第1話

文字数 930文字

 Switch版の『月姫』を今年の初めに買ったのだが、全然プレイしてなくて、この文章を書き始めた日の前日、やっとメインヒロインが登場するところまで進んだ。で、このメインヒロイン、初登場直後、惨殺されるのである。バラバラにされる。このシーンを観て、コミケや、一次創作の同人イベントであるコミティアの周辺(界隈、という言葉は避けよう)を思い出す。あの頃、東京やその近辺に出没するひとたちはみんな『月姫』をプレイしていた。

 これを書いている今、ちょうどテレビで昔の、美少女ゲームを制作していた人々を描いたアニメ『16bitセンセーション』が放映されているので、ちょっと美少女ゲームの話から入りたい。と、いうのも、NOVEL DAYSのコラボノベルで僕は何回も美少女ゲームムーブメントの話を書いたのに、そのたびにそのコラボノベルが爆破される、という事態が起こり、たぶん僕の発言を誰も覚えていないだろうから、自分のエッセイとして残す意味合いもあるし、今アニメで美少女ゲーム制作の話が放映されており、僕の視点から書いておきたく思うのだ。なお、一部でこのアニメは「インターネット老人会のデイケア」と呼ばれており、この話から入る僕も痴呆が回ってきただけかもしれない。だいたい、この話は僕がロックミュージックをやっていたバンドマンだった頃の話で、話を紐付けると、楽器を弾いたときなどに、「えろげのスタジオミュージシャンみたいなプレイしやがって」という言葉を吐かれることがあり、今は一大ジャンルと化したえろげミュージックではあるが、その当時(2001年頃だ)にはすでに、えろげのスタジオミュージシャンという存在がある意味ロックミュージシャンの仮想敵になりつつあったのがわかる。その頃のことなのである。
 さらに言えば、その頃はまだ「ライトノベル」という言葉もなく、浸透するのは2003年に『涼宮ハルヒの憂鬱』がスニーカー大賞を受賞して発売してからである。ハルヒの絵師のいとうのいぢは、ご存じ、美少女ゲームブランドのユニゾンシフトの絵師であり、また、ハルヒをアニメ化した京都アニメーションは麻枝准シナリオの、Keyという美少女ゲームブランドのアニメをたくさんつくったことでも知られる。


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