第1話

文字数 1,151文字

 朝ドラは「おかえりモネ」が終了させた!と思ったのが「カムカムエヴリバディ」を観た感想です。現在こういういかにも!って朝ドラ観るともう何だか「時代は変わってしまった……」などと思う。ヒロインに関わる雉真稔(きじまみのる)という青年が出てくるのだが昭和初期、石原裕次郎が出てくるまでの(よく知らんけど)顔がよく明るく爽やかで優しく頭がいい……というコテコテのザ昭和青春理想のキャラで、しかし今見ると「中身スカスカかよ?」と思っちまうほどには令和を生きてる私なのだった。制作されてるのも令和だし。
 私はこのキャラの中に社会の病気を見る。こういうキャラの元々の出自がどうなのかわからないが昭和初期に佐藤紅緑という作家がいて「理想」を語る作風であるらしい。詩人のサトウハチロー作家の佐藤愛子の父親であるが、どうして理想主義的な物語を作るのか問われた時「自分がダメ人間なのでせめてフィクションでは理想を書きたい」的なことを答えた。とどこかで読んだ覚えがある。佐藤愛子の「血脈」という作品で佐藤紅緑についてガッツリわかるかと思ったのだが、読み進めて「あかん。佐藤愛子にはそこまで描く技量も度量もないし感受性も持ち合わせてない」と思い読むのは止めてしまった。描けたらノーベル文学賞ものでしょうが。
 「自分にないものを虚構に投影する」これが日本のブンガクというものです。自分に向かい合わないんだよ~基本的に~!!
 庵野秀明曰く「今のマンガは、読者を現実から逃避させて、そこで満足させちゃう装置でしかないものが大半なんです。」監督不行届@安野モヨコより
 今更じゃないか?自分と向き合ってたの夏目漱石と芥川龍之介くらいしか知らないよ?三島由紀夫は読んでないよ?川端康成なんかはちょっとだけ読んだのから判断して投影系じゃね?谷崎潤一郎なんてただの萌狂いおじさんじゃねえか??(読んでないけど)
 文学入ってるって言い回しが私にはさっぱりわからないのだがそれはそうだろう。と、思った。
 で、今のライトノベルだが……本当に向かい合わねえ!!転生して俺つえーってやってる……。
 悪いとは言わないが基本がドラえもんである。言い換えれば水戸黄門でもある。パワーが全てなのだ。ドラゴンボール……。
 日本国民に告ぐ。信じる神がいなくとも自分と向き合え。恐怖したらその恐怖を見よ。それ以外幸せへの道なんてない。真の文学って多分地獄だ。
 私はちょっと朝井リョウって人が気になってる(図書館で見つけるわ~)他にもお薦めの作家さんがいれば教えてくれると助かる。社会派がいい。
 あとなんだ?いわゆる女流作家は考えなかったがやっぱり子どもを産む装置のあるなし、生き方考え方にかなり影響あるよ~。何事も他人事ではいられないっていうか。ねえ紫式部パイセン!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
  • 朝ドラに見る日本の病

  • 第1話
  • 朝ドラから出でよ処方箋!

  • 第2話
  • オダギリジョー、お前は一体何なんだ?

  • 第3話
  • 生きてりゃいいこともあるね

  • 第4話
  • 「るいとジョー」同じ魂が共鳴する

  • 第5話
  • カムカム大阪編の漫画っぽさ

  • 第6話

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み