Uriposia

文字数 571文字

くくく…無様だな。


余から直接1万Gでポーションを買っていれば勝てたかもな

くそっ!金がねぇ。


でも、俺はお前に負けたんじゃねぇ。資本主義に負けたんだ。

まぁすたぁぁぁーーーー
はぁはぁはぁ……。
チルチル!?走ってきたのか?


転移は?ホワイトボックス達はどうした?

ブラックボックスのペコペコが小さくて、おしっこが止まらなくて。


あふれそうだからホワイトボックスも変わっちゃって。


いっぱい、いっぱい入ったのに。走ってきたからお洋服にかかって。捨てちゃったの。

落ち着け。何もわからない。
今は……。今は。勝ってほしいの!("ペットボトル"を投げる。ヒューン!
(バシッ!)これは!?


そうか…ブラックボックスなんだな。

黄色のポーション!!(何それ、始めてみた!)
ふっ。お前の驚く顔を見るまでもねぇ。


これはやばい。飲んだら俺の理性の扉が吹っ飛ぶ。そういう力を!想いを感じる!

おかわりは沢山あるの。温かいうちに、ぐいっと飲んでほしいの。
ぐいって言われても、人が飲んで大丈夫なのかな。香りはフルーティーだけど。
くんくんしないでほしいの
俺は仲間を信じる!
飲む時はこっちを見ないでほしいの
リンゴ風味か。舌で転がすとほのかな酸味を感じる。
味わわないでないでほしいの
乾いた体に染み渡っていくのを感じるぜ。


今なら当たる!超エクスキャリ棒ー!!

(いい目だ。お前は間違ってくれるなよ…)
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登場人物紹介

@ポポ族のチルチル

ポポ族とは魔王に定められた特区でのみ生活が認められている家畜である。


家畜村は楽園。チルチルも、もぐもぐゴロゴロするだけのポポ族だった。


うっかり特区から出てしまったチルチルは、外の世界でリンゴの美味しさを知る。本当の楽園はココにあった。


リンゴ、それは知恵の実。禁断の果実。


チルチルの頭は良くならなかったが、恥じらいの感情は芽生えた。


今日も、大好きな皆のために頑張るの。

@ごくごく普通の青年

ひょんなことからチルチルを助け、機械魔法非生命体と魔王討伐を目指すことになった青年。


当たれば必ず男性の心を折るエクスカリ棒の使い手だ。

@魔王

世界の回復手段を独占している。

人間をボコり、ポーションを法外な値段で売りつけるビジネスを行っている。


ポポ族と因縁があるようだが、真相はわからない。

@ホワイトボックス

失われし機械魔法により作られた非生命体。女性の人格を持つ。

生殖機能を持ち合わせていないが、穴はある。

@ブラックボックス

失われし機械魔法により作られた非生命体。男性の人格を持つ。

繁殖機能は持ち合わせていないが、こちらも穴はある。

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