Friends

文字数 322文字

…チルチルがおしっこを我慢できなかったせいだ。


ブラックボックスがあんなペコペコの姿に!

……
チルチルが漏らして死ねば良かったんだ!

チルチル。あなたは死んではいけない。


魔王のポーション独占を防げば、多くの命が助かる。


そのためにはあなたのおしっこが必要なの。

そうじゃないの!

そうね…。違うわね。


私もブラックボックスもあなたが好きなの。それだけよ。


命も感情もない私が言うのは変かしら。

知ってるの!ごめんなの。でも…
心が痛いのよね。泣きなさいチルチル。


我慢しないで。


涙は私が。おしっこはブラックボックスが受け止めるわ。

うわぁぁぁ~~~~ん!!
チルチルの涙腺と膀胱が決壊した。
(ったく、ホワイトボックスが残って正解だった。生物とは難儀だな。だが、温かい。)
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登場人物紹介

@ポポ族のチルチル

ポポ族とは魔王に定められた特区でのみ生活が認められている家畜である。


家畜村は楽園。チルチルも、もぐもぐゴロゴロするだけのポポ族だった。


うっかり特区から出てしまったチルチルは、外の世界でリンゴの美味しさを知る。本当の楽園はココにあった。


リンゴ、それは知恵の実。禁断の果実。


チルチルの頭は良くならなかったが、恥じらいの感情は芽生えた。


今日も、大好きな皆のために頑張るの。

@ごくごく普通の青年

ひょんなことからチルチルを助け、機械魔法非生命体と魔王討伐を目指すことになった青年。


当たれば必ず男性の心を折るエクスカリ棒の使い手だ。

@魔王

世界の回復手段を独占している。

人間をボコり、ポーションを法外な値段で売りつけるビジネスを行っている。


ポポ族と因縁があるようだが、真相はわからない。

@ホワイトボックス

失われし機械魔法により作られた非生命体。女性の人格を持つ。

生殖機能を持ち合わせていないが、穴はある。

@ブラックボックス

失われし機械魔法により作られた非生命体。男性の人格を持つ。

繁殖機能は持ち合わせていないが、こちらも穴はある。

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