（二）－１０

　翌日、羽田警察署に設置された強盗事件と殺人事件の捜査本部は合併して合同捜査本部になることになった。さらに大阪府警の担当者二名も捜査に加わることになった。
　捜査方針として、伊賀屋真喜夫が行っていた不正行為の被害者への聞き込みを行い伊賀屋と四人組の関係を洗い出すことと、四人組の最後の生き残りの一人を探しだし保護することが決まった。そして捜査員たちは、すぐに街に散っていった。
　署轄の刑事でもある長田も、部下の白石史朗とともに街へ出た。もともと連続オヤジ狩り事件の担当であった長田たちは、伊賀屋の不正行為被害者への聞き込みに回ることになった。ただし、その前にいなほ銀行に向かうことになった。

（続く）