もし最終決戦で誘拐されたら ~ファティマ編~
文字数 2,256文字
先程の戦いにおいてタツヤ一行を罠にかけ城に閉じ込めたクジャードはまんまと妻達と共に旧ラドン帝国にある裏王城へと逃げおおせることに成功した。
「ふぅ~…これで丸一日は追って来れねえだろうな。しっかし折角作ったゲインズ王国親衛隊も壊滅しちまうたぁねぇ。すげえや、やっぱタツヤさんは…味方に付いてくれりゃあ良かったが、そううまくはいかねえもんだな」
クジャードは自らを破ったタツヤを憎む事もなく素直に彼の強さを評価していた。一方で意志に関しては全く気にかけていないようであった。沈んだ空気が流れる中、第一王妃のリーザが重い口を開いた。
「再起するための準備が必要ね…どうする?クジャード」
「何、時間はたんまりある。また気長に味方集めからやってこうぜ」
椿、ミリティア、ヌトスと他の妃も彼の意見に同調した。
「ダメもとですけど、向こう(ヴァルハラ帝国)にも援助を頼んでみますわ」
「旧ラドン帝国に落ち延びられた事ですし、元反ラドン帝国勢力も招集します!」
「みちはヌトスがきりひらくからまかせて!」
「ありがとよみんな…俺達は一蓮托生だぁ!」
かくしてクジャード達は旧ラドン帝国領である裏王城から再起を図る事を決意した。
「ねえ、ところでその女はだれ?」
気を失っている褐色肌の女性をクジャードが抱えている事が前から気になっていたヌトスがクジャードに問うた。
「あぁ、こいつか?再起への第一歩と腹いせとしてこの女を攫ってきてやったのよ」
クジャードは戦場から立ち去る時に斧使いの女性を攫ったのであった。その女性を見たミリティアは、
「そういえば土人の雌猿の喘ぎ声はデータには有りませんでしたわね。一体どんな声を上げてくれるのかしら」
「とてもたのしみだね!」
「目を覚ます前に向こうの台に縛っちまおうぜ」
クジャード達は褐色肌の女性の両手を縛って吊るした。更に腰をきつく固定し、両足を株に引っかけたところで、
「うぅ…んん……」
クジャードは女性の履いていたサンダルを脱がせてヌトスに投げ渡し、女性の両足の親指を硬く縛り、小指を引っかけた。その瞬間と同時に褐色肌の女性が目を覚ました。女性は目を覚ますなり自分の状況に驚愕した。
「な…!?何の真似だ貴様らぁ!さっさと解放しろっ!!さもな…ひぃっ!?」
いきなりミリティアに右足の足裏を踵からつま先まで引っ掻かれ、褐色肌の女性は体中に電撃が走ったかのように仰け反った。素足で過ごす事には不慣れでもなかったが、今回は刺激が強すぎたようだ。
「土人の雌猿も刺激を受けるとちゃんと仰け反るのね」
「き…貴様ぁ…!!」
「私達の仲間の命を奪った罪、償わせてやるから覚悟する事ね…ファティマ・ムハマド」
「罪だと!?元はといえば貴様らが仕組んだことだろうがあああぁぁぁぁ!!外せええええ!!!殺してやる…貴様らを殺してやるぅあああああああ!!!」
ファティマは怒り狂って叫び、縄で吊るされた両手や紐で縛られた足裏を動かそうと激しく藻掻いたが、縄も紐も解ける様子が全くなかった。そこへ二匹の豚がやってきて、
「きたないあしうら…とてもよくない。このめすざるのあしうらをきれいにあらいなさい!」
そうヌトスが言った瞬間、ファティマは両足の足元に気味の悪い感覚と強烈なくすぐったさを覚え、激しく仰け反った。
「うぐぅぅぅ…!!うきぃぃぃっ…!!ふ、ふざけぇっへぇるぅなああぁぁっははぁぁ!!」
豚の舌が彼女の動かせない両足裏を容赦なくほじくる度に身体中に性的絶頂を覚え、激しく身体を振るわせながら縛られた両手や足裏を動かそうと必死でもがいている。実はこの時、ヌトスはファティマに肌の感度が十数倍になる魔術を掛けていた。体力と腕力が自慢のファティマだが、豚の舌による彼女の足裏への攻撃は彼女の体力を急速かつ着実に奪っていった。最初こそ両手や足裏を動かそうと激しく藻掻いていたが十数分もするとその藻掻きは見るからに弱弱しい物になった。
「うぇぇっへへへぇぇぇ…!!うひっひっひひぃぃひひひぃぃぃ…!」
もはやファティマは幾度となく身体中に奔る性的絶頂が原因で息すら満足に出来ず意識が混濁し周囲がぼやけ始めた。そしてその五分後ついに、
「ギィエアアアッハハハハハハハア゛ハハハハッッハハア゛ァァ~ハハハッハハハハハハアハハア゛ハハハ!!ア゛ア゛ハハハハア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァ……………………………………。」
誇り高き女戦士から性的絶頂に溺れ涎を垂らして痙攣し悲痛な鳴き声を上げる哀れな雌猿になり果てたファティマはとうとう気を失ってしまった。するとミリティアは何やら怪しい魔術を唱えだした。
「…………ア゛ア゛ハハハハア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァ~~~ア゛ァァ~ハハハッハハハハハハアハハア゛ハハハ!?!?」
「気絶すれば苦しみから逃れられると思ったようだけどそうはさせないわ。この場にいる限り酸欠も気絶も餓死も絶対にさせない。土人の雌猿にまともな人格なんて必要ないわ。人格が崩壊するまで何度でも絶頂させてあげる」
休みなく絶頂し気絶する事を幾度となく繰り返すこと数日、ついにファティマの人格は完全に崩壊した。こうしてファティマはクジャードとその王妃たちの意志に従って動かされる肉人形に作り変えられたのであった。
「中々に興味深いデータが取れたわね。さて、どう使ってやろうかしら…」
——————BAD END 4「肉人形」——————