恋を諦める薬 ~感想戦~

文字数 1,267文字

本話は恋を諦める薬  作:内山 喜春の感想戦です。最新話から来た方は、こちらを先に読まれるとより楽しめると思います。

以下、何事もなかったかのように本編です。
ーーー

”…だからこの薬を飲むよ”といった感じで、どちらの薬を飲んだかは読者にゆだねてみました
先輩!ひどいです。

どちらの薬を飲んでも後味悪いじゃないですか
恋を諦める薬を飲んで、お婆さんへの気持ちを忘れてしまうのは悲しいです。

エリゼの時は出会う度に恋に落ちていたけれども、死んだお婆さんに会うことはない……つまり、もうお婆さんに恋することはないんですよね!?

作者的にはその通りだよ
惚れ薬を飲む場合は、やはりエリゼと主人公とで飲むのが自然だと思います。

これがお婆さんが望んだ結果かもしれないですが……。

本当の恋心を、偽りの恋心で塗りつぶすなんて悲しいです!
「俺以外の人間も皆失恋しちゃえ!と言って、井戸に恋を諦める薬を投げ捨てるEND」とか
「皆片思いの苦しみを味わうといい!惚れ薬を使ってハーレムを作るけど、婆さんが好きな俺は絶対にお前たちを好きにならないEND」

とかよりは救いはあるかな
その結末は考えもつかなかったよ
先輩は、恋を諦める薬惚れ薬のどちらを飲んだ結末を想定しているのですか!?
読者に結末をゆだねているから、作者観点からは何も言えないけど。

読者観点から言えば、主人公が納得して飲めばどちらでもいいのかなと
えー!先輩の理想とか願いとか入っていないのですか!?
ジュリちゃん、落ち着いて。

たぶん、内山君の理想は入っているよ。結末じゃないところにね
え!?どこですか?

朝ゴミ出しをする時に、好きな人に会いたいとかですか?
(マニアックなシチュエーションだな)
正解はね……。

ふふっ。内山君はお婆さんになりたいんだよ
お婆さんは、主人公に片思いをしていたの。

主人公への想いを忘れるために、恋を諦める薬を作ったところに主人公が訪ねてきた。

それでも主人公の苦悩が救われないとわかると、惚れ薬を作るために自分の命を捧げる……ふふっ
内山先生が、自分の恋心と引き換えに、誰かの恋を応援したいなんて……ふふっ
自分の暗黒面をさらけ出すのとは違う恥ずかしさだ……。こっちの方がこたえるな……。
図星なんですか!?夢子さんの妄想じゃないんですか?
こくん
私は内山先生の一番の読者だからね
流石夢子さんです!

ジュリも部誌は全部読んだのですが、全然思い至らなかったです
う~……そこを踏まえて読み直すと、お婆さんが一層可愛そうです。

結局お婆さんは主人公を幸せにできていないじゃないですか
主人公の幸せは、読者の解釈次第かな……。

俺は幸せになってほしいと書いたつもりだったんだけど……。
んーー!もっとハッピーエンドあるじゃないですか!

ジュリは先輩のことが心配になりました!

恋愛の価値観は自由ですが、あの過去作からお婆さんの心境にたどり着いた先輩が心配です!
心配してくれるのは嬉しいけど……

作品=作者というわけじゃないし。誰かの恋愛のために命までかけるつもりはないから
いいえ、心配ですからジュリとデートしましょう♪
はい!?
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登場人物紹介

@内山 喜春(キハル)

及川さんに恋する高校1年の文芸部。
声色で人の恋心がわかるという能力を持っている。
*淡い紅色は、恋心の色。
*薄い青色は、嫌悪の色。
*薄い黄色は、どちらでもない。

@及川さん

内山君のクラスメイト。

@星野 夢子

文芸部仲間。
内山君と同学年だが、クラスは別。
だったけど、2年生のクラス替えで同クラスになりました。

@石川 タツ

内山君のクラスメイト。
神崎さんのことが好きらしい。

@神崎さん

モブ女。内山君のクラスメイト。

@日野 未来(ミライ)

星野さんの幼馴染。理数科なので普通科の星野さんとは別クラス。
自称、好きな人ができない性分だけど……

@原 悟(さとる)
内山君の2学年上の文芸部の先輩。
中学生の頃のペンネームは去虎。

@早瀬 樹里(ジュリ)

自分のことをジュリと呼ぶ、内山君の一学年下の文芸部員。
星野さんとは、創作投稿サイトで友達であり、星野さんのことを敬愛している。

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