第7話

文字数 1,106文字

先に目を覚ましたディナは側で寝ている美奈を起こさないようにベッドから離れ脱いだ服を着始めた。

その後、ディナは地下の部屋を出ていった。

それから暫くして美奈が目を覚ました。

「……」

美奈は全裸でベッドから離れ脱がされた足首まで長い服を掴み着た。

美奈は床に置かれた靴を見た。

そして美奈は靴を掴み壁に投げ当てた。

その時、部屋のドアが開き宇宙人が現れた。

「……」

「……」

宇宙人と美奈は目が合い美奈が口を開いた。

「今の見てました?」

「……」

宇宙人は無言で頷いた。

「恥ずかしいから皆に言わないでください」

「可愛い」

頬を赤らめながら口にする美奈の姿に宇宙人は心を奪われた。

美奈は宇宙人に近づき口を開いた。

「俺に何かご用ですか?」

「俺の婚約者になってください」

「……」

突然の告白に美奈は驚き宇宙人は恥ずかしくなり部屋を出ていった。

美奈は部屋を出ていき宇宙船から外に出た。

その時、誠二が現れた。

「……」

美奈は驚いた顔で見つめた。

「美奈さんに謝りたくて居場所を探してここに辿り着きました」

口にした後、誠二が一歩一歩、動くと美奈が叫んだ。

「来ないでください」

「美奈!」

宇宙船から20人の宇宙人が現れ美奈の前に立ち誠二を睨んだ。

誠二は立ち止まり驚いた。

「……」

「お前か、美奈の心と身体を傷つけたのは」

20人の宇宙人は誠二に近づき懲らしめ始めた。

「お前ら、やめろ」

ディナとナナが宇宙船から現れると20人の宇宙人は懲らしめを止め美奈に近づいた。

懲らしめられた誠二は倒れた身体を起こし近づいてくるディナとナナを見つめた。

ディナは手を差し出しその手を誠二は掴み立ち上がり手を離した。

ディナが口を開いた。

「何しに来た」

「謝りたくて美奈さんの居場所を探して来ました」

「せっかく俺が忘れさせたのに、あなたの顔を見たら思い出してしまう」

「謝るのは良いから、帰ってください」

「わかりました、帰ります」

ディナとナナにお辞儀をすると誠二は背を向け歩き出し離れていった。

守る20人の宇宙人に美奈は声をかけた。

「守ってくれてありがとう」

「何かあったらすぐ言えよ」

「うん」

美奈が返事をすると20人の宇宙人は宇宙船の中に入っていった。

裸足の美奈はディナとナナに近づき口を開いた。

「ディナ、ナナ、俺と一緒に出かけない?」

「俺も良いのか?」

「静かな場所でディナとナナと一緒に過ごしたいんだ」

「その前に靴を履かないとな」

口にした後、ディナは宇宙船の中に入っていった。

数分後、ディナが靴を持って現れ美奈に近づいた。

「俺とナナが選んだ靴だ」

「ありがとう、ディナ、ナナ」

地面に置かれた靴を美奈は履き微笑んだ。

その後、美奈とディナとナナは宇宙船を離れ街に出かけ3人のデートが始まった。
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