第9話

文字数 1,466文字

20人の宇宙人とディナとナナと楽しく食事を終えた美奈はキッチンで食器を洗っていた。

そこへディナが現れ声をかけた。

「美奈」

「何?」

「暫くの間、外に出ないでほしいんだ」

「何で?」

「頼む、俺とナナが良いと言うまで外に出ないでくれ」

「わかった」

真剣な顔で口にするディナの姿に美奈は素直に返事をした。

その頃、亜弥、壮平、仙太郎、冴生は別の宇宙人と出会い人気のない場所、森林で話し合いをしていた。

「俺が人間に変身して美奈という人間を連れ出しここに連れてくる」

「頼む、宇宙人」

「俺にも行為をさせろよ」

「わかってる」

「じゃあ、行ってくる」

宇宙人が森林から離れていくと亜弥、壮平、仙太郎、冴生は撮影の準備を始めた。

その頃、美奈は宇宙船の中に1人で過ごしていた。

「暇だな、掃除でもするか」

美奈は自分の部屋、ディナの部屋、ナナの部屋、20人の宇宙人の部屋を1人で掃除をし始めた。

5分後、声が聞こえた。

「すみません…すみません…」

「声?誰か来たのかな」

掃除を止め美奈は出入り口に向かい男性を見つめた。

「どちら様でしょうか?」

知らない男性に美奈は警戒することもなく声をかけた。

男性は怪しまれないように優しく微笑み口を開いた。

「ここに美奈さんという男性はいますか?」

「俺ですけど」

「あなたが美奈さん」

「はい」

美奈が返事をしたその時、男性に眠らされ美奈は男性にさらわれた。

ー森林ー

撮影準備を終え亜弥と壮平と仙太郎と冴生が待っていると美奈をお姫様抱っこしながら宇宙人が現れた。

「さらってきたぞ」

宇宙人は美奈を地面に仰向けで寝かせた。

「……」

眠らされていた美奈は目を覚まし身体を起こすと亜弥と壮平と仙太郎と冴生を見て驚いた。

そして美奈は宇宙人を見た。

「……」

「目が覚めましたか」

「あなたはディナやナナや20人の宇宙人の仲間じゃないんですか?」

「俺はあいつらの仲間じゃない」

宇宙人は美奈の顎を掴み見つめた。

その時、亜弥が口を開いた。

「お前は俺達の撮影が済んでからだ」

「……」

宇宙人は美奈の顎から手を離し亜弥に向かって口を開いた。

「俺が先に味わう、お前らはあとだ」

「何、言ってんだ」

「うるさい、暫く眠ってろ」

そう口にすると宇宙人は亜弥を眠らせた。

「何、すんだ」

怒った壮平と仙太郎と冴生が殴りかかると宇宙人は壮平と仙太郎と冴生を眠らせた。

「……」

美奈は逃げようと立ち上がろうとするも力が入らず美奈は仰向けで身体を倒した。

宇宙人は美奈に覆い被さり足首まで長い服を引き裂き裸にした。

「ディナが人間の夫婦から赤ちゃんをさらった姿、俺は見ていた」

「……」

「俺は気になって20年、ディナ達を見ていた」

「…はぁ…はぁ…はぁ…」

「どうした?身体が熱いか?」

「はぁはぁはぁ…」

美奈の荒れた息が激しくなると宇宙人は笑みを浮かべその後、身体を重ねた。

「……」

抵抗を封印され美奈は涙を流しながら宇宙人の行為を受け入れ続けた。

「お前、気に入ったよ」

行為をしながら宇宙人が口にしたその時、前方から剣を向けられた。

「美奈から離れろ」

「ナナ」

「俺もいるぞ」

背後から剣を向けながらディナが口にすると宇宙人は行為を止め姿を消しその後、離れた場所から姿を現した。

「ディナ、ナナ、よくここがわかったな」

「お前の気を感じ急いで来たが」

ディナは気を失っている美奈をお姫様抱っこし悲しい顔で見つめた。

「美奈に近づくな、もし再び美奈に近づいたらお前の命を奪う」

ナナがそう口にすると美奈をお姫様抱っこしながらディナは姿を消しナナも姿を消した。

宇宙人は亜弥と壮平と仙太郎と冴生の心を操り仲間にした。

そして宇宙人は微笑んだ。
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