最終話

文字数 3,052文字

ディナとナナは地下の部屋のベッドで悲しむ美奈を抱きしめた。

そしてディナとナナが口を開いた。

「この街から離れよう」

「この街にいたら美奈の心は傷つくばかりだ」

「ディナ、ナナ」

涙を流しながら美奈が見つめるとディナとナナは美奈の涙を拭い身体を重ねた。

その後、ディナとナナは全裸姿で眠っている美奈の身体に足首まで長い服を着せ部屋を出た。

そしてディナとナナは会議部屋に20人の宇宙人を呼び口を開いた。

「皆、今からこの街を離れる」

「美奈のためなんだ、良いよな」

「美奈のためなら俺達は反対しないぜ、なぁ、皆」

「あぁ」

1人の宇宙人の言葉に19人の宇宙人は同時に返事をした。

その後、ディナとナナと20人の宇宙人は会議部屋を出て宇宙船を動かした。

ー地下の部屋ー

美奈はベッドから離れ「動いてる?」と言って部屋から出ようとしたその時、慌ててディナとナナが現れた。

「どうしたの?」

「美奈を狙っている宇宙人と4人の人間が現れた」

「え…」

「20人の宇宙人が戦っているが負けるだろ」

「ディナ、ナナ、助けに行って」

「そうしたいがお前を1人にしておけない」

「俺は大丈夫だから」

美奈は隠していた木の棒を掴みディナとナナに見せた。

「本当に大丈夫か?」

「俺は女じゃないんだ力はある」

「危ないと思ったら俺達を呼べよ」

「……」

ディナとナナに向かって美奈が頷くとディナとナナは部屋を出ていき美奈はドアを閉め鍵をかけた。

美奈は木の棒を持ったままベッドに座り木の棒を見つめながら美奈の手は震えていた。

その時、宇宙人が部屋の中に現れた。

美奈はベッドから立ち上がり木の棒を構えた。

宇宙人は美奈に近づき見つめた。

美奈は木の棒を構えながら口を開いた。

「俺に触れたら木の棒で攻撃する」

「君は男だけど女だ、弱い」

「弱くなんてない」

「そうかな」

そう口にすると宇宙人は一瞬で木の棒を奪い取り美奈は驚いた。

宇宙人は再び一瞬で美奈の身体を倒し覆い被さり口を手で塞いだ。

「騒がれるとディナとナナが来るから口は塞がせてもらう」

そう口にすると宇宙人は手で美奈の声を奪い手を離した。

声が出ない美奈は怯えながら見つめた。

「……」

「……」

宇宙人は美奈の足首まで長い服を引き裂き身体を重ねた。

「……」

声が出ない美奈は涙を流しながら宇宙人の行為をむりやり受け入れ続けた。

その頃、ディナとナナは宇宙人に操られている亜弥と壮平と仙太郎と冴生と戦っていた。

「ナナ、こいつら」

「宇宙人に操られている」

「記憶を消して助けるか」

「美奈の心と身体を奪った奴らだけど、力のないただの人間だ、ディナ、助けてやろう」

「わかった」

ディナとナナは亜弥と壮平と仙太郎と冴生の記憶を消し宇宙船から姿を消しそれぞれの家に送った。

ディナはあることに気づいた。

「宇宙人がいない」

「まさか」

「美奈」

ディナとナナは急いで地下の部屋に向かいドアを開こうとした。

「鍵がかかってる」

「美奈がかけたんだろ、俺に任せろ」

ナナが鍵をあけるとディナはドアを開き中に入った。

そしてディナとナナは全裸姿で宇宙人に抱きしめられている美奈の姿に驚いた。

「美奈!」

「……」

ディナの呼びかけに返事をしょうとするも声が出ない美奈は涙を流しながら見つめた。

その姿を見てナナが宇宙人に向かって口を開いた。

「なぜ、美奈の声を奪った」

「声を出されるとお前達が来るだろ」

「……」

美奈は涙を流しながらディナとナナを見つめた。

その姿を見てディナとナナが宇宙人に向かって口を開いた。

「美奈の心と身体を傷つけたお前を許さない」

「命を奪う」

本気で怒ったディナは一瞬で宇宙人に近づきナナは一瞬で美奈に近づき離れさせた。

「美奈、大丈夫か?」

「……」

声が出ない美奈は涙を流しながら頷いた。

ディナは宇宙人を押さえながらナナに向かって口を開いた。

「ナナ、美奈を連れてここから離れろ」

「わかった」

ナナは美奈をお姫様抱っこしそのまま部屋を出て会議部屋に向かった。

宇宙人はディナを蹴り倒し口を開いた。

「人間に恋をし妻にした宇宙人、ディナ、俺に勝てるかな」

「いろんな人間の記憶を奪い俺は人間に変身できた、俺をなめるなよ」

「始めようか」

宇宙人の合図でディナと宇宙人の戦いが始まった。

ー会議ー

ナナは美奈を立たせ全裸姿の身体に足首まで長い服を着せ抱きしめた。

「今から声が出るようにするからね」

「……」

ナナと美奈は見つめ合いナナは美奈の涙を拭い唇を重ねた。

その後、ナナは唇を離し見つめた。

「美奈」

「ナナ……声が出る」

美奈は喜びナナに問いかけた。

「20人の宇宙人も別の場所で戦ってるんでしょ、大丈夫かな」

「20人の宇宙人は美奈を襲った宇宙人に命を奪われた」

「え…」

「俺とディナが宇宙人を倒す、美奈はここにいて」

「……」

美奈はナナの手首を掴んだ。

「美奈」

「俺が倒す」

「美奈…」

「俺はディナとナナの妻、俺がディナとナナを守る」

「……」

別人の美奈に驚きナナは会議部屋を出ていく美奈を見つめながら立ち尽くした。

その頃、ディナと宇宙人は激しい戦いを繰り広げていた。

「うああ…」

ディナは宇宙人の攻撃を受け倒れた。

宇宙人はディナに近づき先が尖った木の棒を突きつけ口を開いた。

「これでおしまいだ」

口にした後、宇宙人が木の棒をディナの身体に突き刺そうとしたその時、美奈が現れ宇宙人を蹴り倒した。

ディナは身体を起こし立ち上がると別人の美奈に驚いた。

「美奈だよな」

「美奈だよ」

険しい顔から優しい顔になると美奈が口を開いた。

「俺があいつを倒すから」

「美奈」

「力がない人間が俺を倒すだと、俺の力を甘く見るなよ」

立ち上がりながら宇宙人が口にすると美奈はディナから目線を宇宙人に向け口を開いた。

「じっとしていると危険だよ」

「何だと」

口にした後、宇宙人は目の前に立っている美奈に驚いた。

「永遠にお別れです」

口にした後、美奈は宇宙人の唇を奪った。

「……」

宇宙人が目を見開くと美奈は唇を離し倒れる宇宙人を見つめた。

その後、美奈が倒れかけるとディナは駆け寄り抱き止めた。

「大丈夫か?」

「大丈夫」

「美奈!ディナ!」

ナナが近づくと美奈がディナとナナを見つめながら口を開いた。

「ディナ、ナナ、3人で静かに暮らそう」

「そうだな」

「新しい宇宙船でこの街を離れよう」

「……」

美奈が頷くとディナとナナは新しい宇宙船を作り美奈はすぐに気に入った。

その後、ディナとナナと美奈は新しい宇宙船で街を離れた。

食事をしながらディナとナナは口を開いた。

「美奈」

「何?」

「食事後、結婚式を挙げないか?」

「結婚式を挙げるなら人間のディナとナナじゃなくて、宇宙人のディナとナナが良い」

「え…」

ディナとナナは驚いた。

「ごちそうさま、部屋で待ってるね」

椅子から立ち美奈は部屋に向かった。

ディナとナナは顔を合わせ頷き椅子から立ち部屋に向かった。

ベッドに座りながら美奈が待っていると宇宙人のディナとナナが現れた。

その後、宇宙人のディナとナナは美奈の左手の薬指に2個の指輪をはめた。

美奈は驚いた。

「美奈、俺達の薬指に指輪をはめてくれ」

宇宙人のディナが2個の指輪を差し出すと美奈は2個の指輪を受け取り宇宙人、ディナとナナの左手の薬指に指輪をはめた。

「俺とナナが美奈を命をかけて守る」

「美奈、宇宙人の妻になってくれてありがとう」

「俺はディナとナナの婚約者、妻になるのは当然」

「美奈、愛してる」

「俺も愛してる」

「ディナ、ナナ、愛してる」

愛の告白後、宇宙人のディナとナナと美奈は口づけを交わしその後、身体を重ねた。

こうして宇宙人、ディナとナナと人間、美奈の幸せな生活が始まった。

        完結
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