ゲームの誘い

文字数 569文字

都会の町中
【ビルに設置された巨大なスクリーンを見て】

(そんな時期か)

【プロゲーマーたちが『ワイプアウト・ザ・リアルダンジョン』というゲームで競い合っている映像が流れる】

あっ!

【鏡月千引にぶつかる】

あっ、すんません。

【尻もちをついている鏡月千引に手を差し出す】

【十種を見て】

ちょうど良かったわ。
へっ?
ねえあなた――今から私といいことしない?
あんた、初めてか?
えっ?
手、震えてるよ。

【震えている手をおさえ】

来るの? 来ないの?
うーん。こっちは夜勤明けだから元気ないし。お金もないしな。それに嫁もいるし。やめとくわ。もっと金持ってそうなやつを誘ってくれ。
はっ? 何言ってるの? ゲームするか、しないかって話なんだけど。
ゲーム? それどんなプレイ?

【巨大スクリーンを指さし】

あれよ。あれ。
ワイプアウト・ザ・リアルダンジョンのことか?
そうよ。
なんだよそっちか。

【キャンペーンガールだと思い込む】

それならいいよ。ぜひやらしてくれ。
夜勤明けなのに大丈夫なの?
仮想現実に行ってる間、現実世界の体は寝てられるからな。ちょうどいいんだ。身体固定具はベッドタイプか? それともイスか?
イスよ。
ふかふか?
もちろん。
賞金は高額?
超高額。
よっしゃ! ゲームに付き合おう。
ありがと。

【立ち上がると、さっさと歩いていってしまう】

【十種と鏡月についていっている】

…………。
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登場人物紹介

十種大生(とくさたいき)役

鏡月千引(きょうげつちびき)役

八咫清子(やたのすがこ)役

白百合(黒百合)役

男性モブ全般

相手役のモブ全般

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