第3話 違いをご存知ですか? サービス付き高齢者向け住宅と介護付き有料老人ホーム

文字数 848文字

 夫の母は90歳を過ぎて認知症になり、ひとり暮らしが困難になって家の近くのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)へ。
 最初は不安がっていましたが、徐々に施設にも慣れ、落ち着いてきたところに手術をする大病に! 
 手術後は介護度が上がってしまい、ケアには看護師さんの手を必要とするほどに。
 でもサ高住には看護師さんが常駐していないので、いちいち来てもらわないとならない。
 結果、外部サービス代だけで月に20万以上(!)さらに施設の費用20万と合わせて40万(!!)
 とても払いきれない~。
 夫と私は施設長さんと相談し、義母の介護付き有料老人ホームへの転居を決意しました。

 そうなんです。サービス付き高齢者向け住宅と介護付き有料老人ホームは、似ているようでいて、全然違うんです。

 サービス付き高齢者向け住宅=サ高住はいわば「安心できる賃貸住宅」
 サ高住に付いているサービスとは安否確認や生活相談、食事提供など。介護サービスは外部からの利用で、自宅でヘルパーさんやデイサービスを使うのと同じ。
 自立度の高い人ならこれでOKですが、介護度が高くなると料金が跳ね上がります。

 一方、介護付き有料老人ホームはその名の通り、介護自体がセットになっているので、追加のサービス費用はかかりません。
 介護度が高い場合は、こちらの方がおすすめです。

 ちなみに65歳過ぎて困り事があったら、近くの「地域包括支援センター」を頼りましょう。
 高齢者支援はまずはここからです(対象が65歳以上ということは私たちおふたりさまはまだ相手にしてもらえませんが……)

 なお、この文章を書くにあたって「マンガ認知症 施設介護編」を参考にさせていただきました。
 認知症や介護、介護施設についてマンガを交えてわかりやすく解説した本です。
 作者のニコさんのマンガが、キャラが生き生きしていて、リアルで面白い。ほんわかしたサトー先生(心理学部門担当)とチャキチャキしたコジマさん(介護部門担当)のコンビも絶妙。
 時野イチオシ、楽しく学べる一冊です。
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登場人物紹介

時野みゆ


いつの間にかシニアライフに突入。日々あれこれ考える。

夢は世界一周クルーズ。

みゆ夫


安~いお給料で継続雇用中。

妻と違って現実的。

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