モテる男はテーブルマナーを守る男
文字数 991文字
一行は、天摩を仲間に加えて昼食を楽しんでいた。
天摩「チッ……」
鬼塚「チッ……」
ジロウ「…………」
レナ「…………」
天摩「チッ……」
ベロニカ「…………」
リリィ「…………」
鬼塚「チッ……」
ロム「なんか喋ろやァアアーーーー！！！！」
レナ「ほら、あの。“しりとり”やりましょうよ」
天摩「『パン』」
ロム「アウトォーーーー！！」
リリィ「じゃ“マジカルバナナ”！これなら続くぜ！」
ロム「マジカル♪バナナ♪バナナと言ったら『甘い』！」
レナ「甘いと言ったら『ケーキ』」
天摩「ケーキと言ったら『お祝い』」
リリィ「お祝いと言ったら『クリスマス』ぅ！」
ジロウ「クリスマスと言ったら『Ｃ』」
ロム「ん？」
鬼塚「Ｃと言ったら『避ける』」
ロム「ファッ！？」
ベロニカ「避けると言ったら『コーラ』だわ」
ロム「今ァ食事中ゥウウーーーーーーーー！！？！」
「イイ加減にしろよお前ら！俺が下ネタとパクりしかできねぇ
三流作家とかなんとか誤解されるだろうが！？」
一同「その通りだろうが！？」
鬼塚「だいたい、この野郎と一緒になって
飯なんか食ってられねえんだよ！！」
天摩「こっちだって同じですよ！
貴方は食事の仕方がミミっちいんですよ！
なにホッケ残そうとしてんですか？気になるんですよ！！」
鬼塚「残してんじゃねえー！！白身魚は好物だから
大事に取っといてるだけだ！！
色黒が治るんだよォー！」
レナ「いや！治るわけないでしょ」
天摩「和食は三角食べという決まりがあるんですよ！！
刺客が来なくなるんですよォー！」
レナ「来るわけないでしょ！え？来ないわよね？」
鬼塚「あぁァー！もう頭きた！
今日と言う今日は白黒つけてやらァー！！！！」
天摩「貴方が黒星になっても目立たないでしょう？
安心して負けてしまいなさい！！！！」
ロム「あァーー！！もう！
なんでお前らはいつもそうなんだよ！？
宿に迷惑だってさっき言ったばっかだろう」
ベロニカ「心配いらないわ。このビール瓶さえ使えば
事件も記憶もサラっと仕切り直しに」
ロム「できるかァー！！！！」
しばらくすると。
キム「あのぉ……、予約していたロム一行なんスけども」
フローラ「この状況は、いったい……？」
ロム「色々あって、布団がダンボールで部屋がビニールになった。
あ、温泉には入れてもらえるらしい。ありがたいこった」
リリィ「あったかいぜ」
