第4話

文字数 367文字

何か行動を見せられると、僕はほわんとなってしまう。
まるでペットがご褒美もらったみたいに。
頭ぶんぶん。
それじゃダメだ。
彼女がどしても僕じゃなきゃ、その為に激しい衝動を見せない限り、僕はもう戻ってやらないんだ。
嫌だ。
辛いんだ。
それからいくつか彼女が少し無理したら実現出来る僕との逢瀬を提案した。
全部却下された。
また僕はトチ狂った様に彼女の悪口を言い捨ててLINEをブロックした。
その提案の中でいちばん有力だった、僕が彼女の近くに仕事で行った日。
来ない彼女。
自棄呑み二日酔いの翌朝。
彼女の職場へ行っちゃおうか?
ダメだ、断ち切るんだ。
自分が居ない。
ただ煙草の臭いだけの無人の車は、どうにか僕らが暮らしていた村へ戻り着いた。
ああ、彼女もこうして僕から離れたんだ。
辛い思いさせたのかな。
でももう大丈夫だ。
僕は彼女無しで生きて行く。
生きてけるんだ。
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