第3話

文字数 1,263文字

勇の家に着いた大也は勇と共に寝室に向かい中に入った。

勇は大也を見つめながら口を開いた。

「生まれ変わっても大也は女性のダイヤだな」

「ダイヤの記憶が無いからわからない」

「……」

勇がベッドに座ると大也が口を開いた。

「ご両親は?」

「父親と母親は病気で亡くなった」

「悲しいこと思い出させてしまってゴメン」

「言いたいことがあるんじゃないのか」

「ブラックダイヤモンドの主の人のことなんだけど」

「何?」

勇はベッドから立ち上がり大也に近づいた。

「ブラックダイヤモンドを壊せば主の人は戦いをしないかも、どう思いますか?」

「ブラックダイヤモンドを壊しても主は大也を狙う」

「なぜ俺を狙うんでしょうか?ダイヤモンドを手に入れるためでしょうか?」

「女性だった頃とは違う、男性に生まれ変わった俺達は皆、大也、君が欲しいんだ」

「……」

「俺も大也が欲しい」

勇はゆっくり顔を近づけ大也の唇に唇を重ねた。

頬を赤らめながら大也は勇を離れさせ口を開いた。

「紫のことが気になるので様子を見に行ってきます」

このまま一緒にいるとまずいと感じた大也はダイヤモンドを使ってその場から姿を消した。

「逃げられた」

微笑み勇がベッドに座るとピンクの髪にピンクのマントを羽織ったピンクの戦闘服姿でロードクロサイトのネックレスを身に着けた伊藤玄斗(いとうくろと)が現れた。

「玄斗、残念だったな、大也はさっき姿を消した」

「俺が来たのは邪魔者を消すためだ」

「何だと」

勇がベッドから立ち上がると玄斗はロードクロサイトの力を使って身に着けているサファイアを粉々に消し去り勇の命を奪った。

勇はうつ伏せで倒れそのままあとかたもなく消えた。

ー倉庫の中ー

玉座に座りながら影玄はサファイアが粉々に消え去り勇の命が消え消え去ったことを知った。

「仲間が仲間の命を奪う、俺の敵になる男はタンザナイトの主、紫ではなくロードクロサイトの主、玄斗かもしれないな」

影玄が玉座から立ち上がり倉庫から出ようとしたその時、茶色の髪に茶色のマントを羽織った茶色の戦闘服姿でアゲートのネックレスを身に着けた明智一茶(あけちいっさ)と黄色の髪に黄色のマントを羽織った黄色の戦闘服でトパーズのネックレスを身に着けた鈴木徹(すずきとおる)が現れた。

「俺に何かようか?」

影玄が見つめると一茶が口を開いた。

「ロードクロサイトの主、玄斗がサファイアの主、勇を消し去った」

「そのようだな」

「影玄、力を合わせて玄斗を止めないか」

「断る」

「影玄」

「俺の目的は大也とダイヤモンドを手に入れることだ、悪いな」

口にした後、影玄は一茶と徹の背後に目線を向けた。

「……」

「……」

一茶と徹は振り返りサファイアを持って立っている玄斗に驚いた。

一茶が口を開いた。

「サファイアは粉々になって消し去ったんじゃないのか」

「俺が復活させた」

「俺達の命を奪いに来たのか」

影玄が口にすると玄斗が口を開いた。

「その通り」

玄斗は目線を影玄から一茶と徹に向けた。

「一茶と徹のアゲートとトパーズ、俺がいただく」

「渡すわけないだろ」

一茶と徹と玄斗の睨み合いが続くとその後、戦いが始まった。
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