大也とデート〜勇編〜

文字数 1,228文字

大也は今日、ホストクラブの仕事はお休み、だから大也は家のリビングのソファーでゴロゴロしていた。

その時、インターホンが鳴った。

「誰だろ」

普段着姿の大也はソファーから立ち上がり玄関に向かいドアを開き勇に目を向けた。

「勇!」

「大也、仕事は?」

「休みだけど、何で?」

「暇なら今から俺と一緒に砂浜に行って海を見ないか?」

「良いけど」

「車の中で待ってるから準備ができたら来て」

勇が玄関を離れると大也はドアを閉め寝室に向かった。

大也は小さな鞄に財布とスマホとハンカチを入れファスナーを閉め鞄を持ち寝室を出て玄関に向かった。

靴を履きドアを開き外に出るとドアを閉め鍵をかけた。

その鍵をファスナーを開け鞄の中に入れるとファスナーを閉め車に近づいた。

その後、大也は助手席のドアを開き乗り込みドアを閉めた。

「どこの砂浜に行くんだ?」

「俺が見つけた誰も来ない砂浜」

「誰も来ないような砂浜に行って大丈夫なのか?」

「大丈夫…それじゃあ行くぞ」

勇はエンジンをかけ車を走らせ誰も来ない砂浜に向かった。

5時間後、勇が運転する車は森林の出入口の前に止まった。

「着いたよ」

「……」

大也と勇は車からおりドアを閉め勇は大也に近づいた。

「森林の中を歩いて1時間後くらいで砂浜に着くよ」

「1時間もかかるの?」

「1時間後には良い海が見れるから」

鞄を持っていない大也の手首を掴み勇は大也と共に歩き森林の中に入った。

ー1時間後ー

森林の中を抜けた大也と勇は綺麗な海を見つめた。

「綺麗な海」

「……」

大也の手首から勇が手を離すと大也は砂浜を走り海に近づいた。

「綺麗な海」

「……」

海に見惚れる大也の側に勇は近づき海を見つめる大也の顔を見つめた。

「……」

「……」

視線を感じた大也は横に顔を向け大也と勇は見つめ合った。

「……」

「大也…愛してる」

勇は大也に顔を近づけ唇を重ねた。

その後、勇は唇を離し大也と勇は再び見つめ合った。

「大也と海を見れて良かった」

「綺麗な海が見れて良かった、また来ような」

「そうだな」

「スマホで一緒に写真を撮らないか」

「良いよ」

勇が返事をすると大也は鞄の中からスマホを取り出し海を背に大也と勇は並んで笑みを浮かべながら写真を撮った。

その後、大也は撮った写真を勇のスマホに送った。

勇はスマホに送られた写真を見つめ微笑んだ。

そして勇は大也に向かって口を開いた。

「そろそろ帰ろうか」

「今度は早めに来てゆっくりここで過ごそうよ」

「あぁ」

「……」

大也と勇は見つめ合いながら微笑んだ。

その後、大也と勇は車に戻り大也は助手席に勇は運転席に乗り込みドアを閉めた。

勇はエンジンをかけ車を走らせ大也の家に向かった。

ー5時間後ー

大也の家の前に着くと車を止めた。

「今日は綺麗な海を見せてくれてありがとう」

大也は助手席をおり勇にお辞儀をするとドアを閉め家の中に入っていった。

勇は大也と一緒に撮った写真をスマホで見つめながらその写真を待ち受けにし微笑んだ。

その後、勇は嬉しそうな顔で車を走らせ自宅に向かった。

        完結
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