第4話

文字数 1,025文字

貴社だの御社だの弊社だの

此処は物事を複雑にすればする程良いとされる国、外柄だけ見れば幸せな国だが
盆暗である私にはこれ程までに
過ごし難い国はない。
理解をしているもの同士で戯れ認め合う事が
美なら他所でやってくれ、私はもう関わりたくない。 

嗚呼、前作も前々作も前々々作も
小難しい言葉や造語ばかり並べて、
理解を求めるが、誰彼にも理解して欲しくない。自己矛盾の檻の中、これが美だと信心して
お粗末な文章を、作品と呼び
あたかも独自の世界観を持っていると
自負しているがそれは他人の世界に感化され
ただけの、外殻だけ似せた作り物であり
信念もなく只々誰かに少し頭を撫でられるのを待ち、頬を叩かれれば敵意を示し、即座に逃げる。 何も成せず、焦りだけに日々を使い
細切れの肉を安く売る。
いや売れてもいないのだ。そもそも不快になる物だ衛生上良くない。焼いたって腐っているんだ、真の芯まで
どうすればここ迄の醜さを
私の才能は、人間というより自然界の方が
あったのかも知れない。
ただ私は野生に近づくのも嫌なのだ
はなから野生なら問題は無いが、
人間という幾重にも刷り込まれた価値観が
邪魔をする。
極端な例だが、そこに生肉があるとしよう
私達はどう料理して食おうか考えるが、野生ならそのまま頂く
栄養を短時間で効率的に食すか、より旨く
時間と手間をかけ食す。
これを逆に考えて欲しい。
野生は調理をしない
人間は生肉を食べない

人間は長い年月をかけて野生から逸脱した
新たな生命体の概念になろうとしている。
そんな中でだ、私のような者が石ころが
人間様の道中に居ていいはずがない。
私のせいで、人間様はこけるかも知れない。
いやもっと人間様に敬意を込めよう、
私のような小石とは違いもっと大きな存在なのだから 大人間様の目障りにならぬよう
日陰に生きて細々影を伝いながら死にます。
だからどうか大人間様々、私を認知し
蹴飛ばす様な事はしないでください。
大人間様にとって、戯れかも知れませんが
私共小石は日向に出てしまい影がなく
息も出来ない日々を永遠に味わう羽目になります。

私は大人間様の前にもう一度
今度は奇抜な色で現れましょう。
貴方をこかして、壊す。

貴方は初めて理不尽に遭い
世は無常だと叫びますが、幾分経つと
、貴方達は立ち上がり美談にして
評価されるでしょう。
こかした小石がどれだけ
苦しめられたかも知らずに

どれだけの小石が貴方に蹴られ
日々を生きれないか私は憎くて憎くて

今日貴方達大人間共が蹴った小石から 
悪魔が生まれる事を忘れるな。
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