(二)-10

文字数 250文字

 彼とはやることはやっている。確かに学生時代よりは回数は減った。付き合い始めたときは毎日だったけど、徐々に回数は減っていった。それでも今でも週に一回はしている。だから彼がデリヘル嬢を呼んだりすることはないハズだけど……。それとも、私が飽きられてしまったとか……?
 ともかく翌日は土曜日なので、彼を問い詰めて確かめようと思った。あれは一体誰なのか、と。
 そうして私の心の暗雲は、まるで真夏の積乱雲のようにぐんぐんと空高くまでたちこめ、時間が経てば立つほど私の心に覆い被さる面積を増やしていった。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み