(二)-5

文字数 213文字

 トイレに向かって歩いている時、見覚えのあるような感じの後ろ姿をした人を見かけた。茶髪のシャギーがかった短い髪にグレーのパーカー姿は、最後に見た翔太と同じ格好だった。
 翔太は同じ学生とはいえ、城山大学という別の大学の学生だ。こんなところにいるはずはない。普段であればそう考えるハズだったが、拓弥の脳はそのようなことも考えられないほど、翔太のことで一杯だった。
 拓弥はその人に駆け寄り、肩を叩いて「翔太!」と声を掛けた。

(続く)
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み