第88話 「うらみます」

文字数 191文字

そんな歌もあった。かの女史は、半泣きになって歌っていた。

死ぬまで、うらみ続けることができるなら、死ぬまで、愛することもできるということ。

この愛とうらみ(!)、両者の接点は、「忘れない」ということだ。

うらむも、愛するも、同じなら、いっそ、ただ楽しく、誰にも迷惑をかけず、ひとりで生きようか。ただひとり、私だけのために。

恋のはじまりも、そもそも私、ひとりから、はじまったことなのだから。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み