詩集を買った

文字数 315文字

分厚い本を買った
最近は電子ばかりなのだが
書店で手に取り
重さと
頁をめくる緊張感
と同時に
文字を追う高揚感
が心を満たし
レジに並んだ
700頁近いので
鞄に入れて持ち運ぶのではなく
家で丁寧に読み進めることになる
読了するのがいつになるのか
予想すらできないが
読了できなくても良いと思っている
目を閉じて
勘で開いた頁を読んでも
詩集なので
問題はない
好きな一篇には付箋をつけて
繰り返し読む
そんな読み方をしたら
詩人に怒られるだろうか?
会ったこともないのだけれど
そんなことは気にしないと思う
そんな印象を持っている
それに
残念ながら亡くなっているので会うこともない
会ったことも
会うこともないけれど
頁をめくる度に出会っている
贅沢な朝が
心を躍らせ
贅沢な夜が
心を休める
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