自分の舌

文字数 178文字

ネットで調べることなく
店構えの雰囲気で
暖簾をくぐったのは
何年ぶりだろうか

気の向くままに
歩いて
食べていた頃は
アタリもハズレもなく
楽しんでいたのに

ハズレを
怖れるようになったのは
守りに入ったからかもしれない

ここにきて
無難に生きることに
飽きたのは
ガマンし過ぎたからだと思う

誰かの舌に
振り回されるなんて
馬鹿みたいだ

今日は
見事にハズレだったけれど
なんだか満たされている
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