第3話 初回、部活動
文字数 1,716文字
私はいろいろと考えたが、結局一番心の魅かれた『科学部』に入部を決めた。
『科学部』の活動、第1回目。
「では、今日は初回ということで簡単な自己紹介をしてもらいたいと思います。因みに僕は3年5組の加納ヒロキです。得意科目は理科と数学、苦手科目は音楽です。よろしくお願いします。えーと、皆もこんな感じでお願いします。では端の子からじゃんじゃん始めましょう。」
一番端っこに座っていた3年生らしき人から自己紹介は始まる。
前の方でダラダラ座っていたのはクラブチームに所属している人らしく、部活にはほとんど参加しないらしい。
「3年4組の今野マサトです。一応科学部の副部長です。この部活は僕とヒロキとで頑張って建てた部活なので、今の1年生には守って行ってもらいたいと思っています。よろしくお願いします。」
加納先輩はすらっと背が高くて何でもできちゃいそうな感じの先輩、今野先輩は加納先輩程はできないけれど加納先輩を陰で支えている優しい先輩、そんなイメージかな。
この部活に女性の先輩はいない。
まぁ、だから選んだってのはあるかな。
「1年4組の岡田カズヤです。趣味は音楽鑑賞と読書で、得意科目は数学と英語、苦手科目は家庭科です。よろしくお願いします。」
背の高めな、真面目そうな眼鏡の男の子。
絶対勉強できるでしょ、こんな見た目の生徒。
「1年2組の今橋ガクです。趣味は読書で、最近は芥川龍之介にはまってます。よろしくお願いします。」
眼鏡君の隣に容器にお喋りをしていた彼もまた、勉強ができそう。
眼鏡君と一緒にいるからそう見えるというのもあるだろうが…。
「1年5組の宇野ユウトです。趣味はダーツとビリヤードで、英語に自信があります。よろしくお願いします。」
眼鏡君と同じくらいの背丈で、見るからに運動ができそう。
勉強もきっとできる。
あ、この人同じクラスだったんだ。
でも、学級の人の顔なんてまだ全然覚えてないから印象が全くないや。
「1年2組の時谷セイジュです。趣味は読書で、得意科目は数学、苦手科目は英語です。運動が苦手なのでこの部活に入りました。よろしくお願いします。」
これまた背の高い男の子。
でも、かなり細い(てか、華奢)。
根は真面目そう。
「1年4組の根岸サトルです。趣味は映画鑑賞で、得意科目は数学と社会、苦手科目は美術です。よろしくお願いします。」
背の低い可愛い顔をした子。
まだあどけないその顔には似合わないきちんとした雰囲気。
これは将来いい男になる予感?
「1年4組の岡田フウコです。趣味は音楽鑑賞と読書とアニメ鑑賞です。得意科目は英語と国語で、苦手科目は数学と理科です。よろしくお願いします。」
私を除いて唯一の女の子。
背は高め、ちょっと太め?
見るからに優しそうな顔をしている。
彼女と一緒に体験入部に来ていた太った女の子はやはり、科学部には入部しないらしい。
あ、最後私じゃんか。
「1年5組の藤宮マキです。趣味は読書と漫画鑑賞です。勉強は苦手で得意と呼べるものは音楽と裁縫以外にありません。よろしくお願いします。」
割といけたんじゃないかな?
たった1つだけいえるとしたら、きっと学級での自己紹介よりはましだった。
「今日は初回なんだけど、第3火曜日ということで学校の横を流れる毛長川の水質調査をします。川の水質調査は科学部の仕事で、毎月第3火曜日に行うことになっています。僕たち3年生が卒業しても、これからずっとそれは変わらないと思うので、君達にも水質調査の仕方を覚えてもらいます。では、2班に分かれていきましょう。女子2人は取り敢えず、こっちで。」
私とフウコさんは水採取組になった。
他のメンバー振り分けはじゃんけんで決まった。
ということで、私、フウコさん、今野先輩、宇野、今橋は水採取をすることになった。
その道中。
「ねね、マキちゃんって呼んでいい?」
フウコさんが話しかけてきた。
まぁ、そうなるよね。
というより、話しかけてほしいって思っていたからちょっと嬉しい。
「いいよ。えーと…」
「フウちゃんでいいよ。皆そう呼んでいるから。」
「分かった。フウちゃん、よろしくね。」
うん、絶対いい子だ。
これで、部活内での私の見方はできた。
彼女は隣の4組らしいし、体育とかは安心だろう。
『科学部』の活動、第1回目。
「では、今日は初回ということで簡単な自己紹介をしてもらいたいと思います。因みに僕は3年5組の加納ヒロキです。得意科目は理科と数学、苦手科目は音楽です。よろしくお願いします。えーと、皆もこんな感じでお願いします。では端の子からじゃんじゃん始めましょう。」
一番端っこに座っていた3年生らしき人から自己紹介は始まる。
前の方でダラダラ座っていたのはクラブチームに所属している人らしく、部活にはほとんど参加しないらしい。
「3年4組の今野マサトです。一応科学部の副部長です。この部活は僕とヒロキとで頑張って建てた部活なので、今の1年生には守って行ってもらいたいと思っています。よろしくお願いします。」
加納先輩はすらっと背が高くて何でもできちゃいそうな感じの先輩、今野先輩は加納先輩程はできないけれど加納先輩を陰で支えている優しい先輩、そんなイメージかな。
この部活に女性の先輩はいない。
まぁ、だから選んだってのはあるかな。
「1年4組の岡田カズヤです。趣味は音楽鑑賞と読書で、得意科目は数学と英語、苦手科目は家庭科です。よろしくお願いします。」
背の高めな、真面目そうな眼鏡の男の子。
絶対勉強できるでしょ、こんな見た目の生徒。
「1年2組の今橋ガクです。趣味は読書で、最近は芥川龍之介にはまってます。よろしくお願いします。」
眼鏡君の隣に容器にお喋りをしていた彼もまた、勉強ができそう。
眼鏡君と一緒にいるからそう見えるというのもあるだろうが…。
「1年5組の宇野ユウトです。趣味はダーツとビリヤードで、英語に自信があります。よろしくお願いします。」
眼鏡君と同じくらいの背丈で、見るからに運動ができそう。
勉強もきっとできる。
あ、この人同じクラスだったんだ。
でも、学級の人の顔なんてまだ全然覚えてないから印象が全くないや。
「1年2組の時谷セイジュです。趣味は読書で、得意科目は数学、苦手科目は英語です。運動が苦手なのでこの部活に入りました。よろしくお願いします。」
これまた背の高い男の子。
でも、かなり細い(てか、華奢)。
根は真面目そう。
「1年4組の根岸サトルです。趣味は映画鑑賞で、得意科目は数学と社会、苦手科目は美術です。よろしくお願いします。」
背の低い可愛い顔をした子。
まだあどけないその顔には似合わないきちんとした雰囲気。
これは将来いい男になる予感?
「1年4組の岡田フウコです。趣味は音楽鑑賞と読書とアニメ鑑賞です。得意科目は英語と国語で、苦手科目は数学と理科です。よろしくお願いします。」
私を除いて唯一の女の子。
背は高め、ちょっと太め?
見るからに優しそうな顔をしている。
彼女と一緒に体験入部に来ていた太った女の子はやはり、科学部には入部しないらしい。
あ、最後私じゃんか。
「1年5組の藤宮マキです。趣味は読書と漫画鑑賞です。勉強は苦手で得意と呼べるものは音楽と裁縫以外にありません。よろしくお願いします。」
割といけたんじゃないかな?
たった1つだけいえるとしたら、きっと学級での自己紹介よりはましだった。
「今日は初回なんだけど、第3火曜日ということで学校の横を流れる毛長川の水質調査をします。川の水質調査は科学部の仕事で、毎月第3火曜日に行うことになっています。僕たち3年生が卒業しても、これからずっとそれは変わらないと思うので、君達にも水質調査の仕方を覚えてもらいます。では、2班に分かれていきましょう。女子2人は取り敢えず、こっちで。」
私とフウコさんは水採取組になった。
他のメンバー振り分けはじゃんけんで決まった。
ということで、私、フウコさん、今野先輩、宇野、今橋は水採取をすることになった。
その道中。
「ねね、マキちゃんって呼んでいい?」
フウコさんが話しかけてきた。
まぁ、そうなるよね。
というより、話しかけてほしいって思っていたからちょっと嬉しい。
「いいよ。えーと…」
「フウちゃんでいいよ。皆そう呼んでいるから。」
「分かった。フウちゃん、よろしくね。」
うん、絶対いい子だ。
これで、部活内での私の見方はできた。
彼女は隣の4組らしいし、体育とかは安心だろう。