第9話:さおりママとの再会と別れ2

文字数 1,801文字

 村下は、食事を終え珈琲を飲んで部屋に戻りエアコンの下で、持参した小説を読み始めると、夢の中へ落ちた。目が覚めると16時頃。その後、ホテルのカフェで、ぼんやりしてると、今晩は、一緒に飲みにいかないかと、鈴木所長が村下を誘うと、昔なじみの人が、バンコクで飲み屋をやっている。

 そこで、今晩も、そこへ行くつもりだと答えた。それじゃーと鈴木所長が言い、出かけた。村下は、ホテルの川の近くの川風が気持ち良い席に、移動し、昨晩会った。さおりママの事を思い出した。彼女は、特に、する事がないから、毎晩、酒を飲むから肥満防止のためスポーツクラブに出けていると話していた。そして彼女の家の電話番号も教えてくれた。

 特に、やることもないので、19時頃、さおりママの所へ電話を入れると、すぐ出て、何してると、さおりママに聞くと、今日は、店が休み日で、スポーツジムで、運動していると告げた。さおりママが、食事したと聞くので、まだと言うと良かったら夕食をご馳走させてくれないと言うので構わないと答えると、マロニーと言うレストランに来てと言われた、了解した。

 タクシーを呼んで、マロニーと言う名のレストランに向かい10分程で到着。店に入ると入り口を見ていた、さおりママが、手招きしてるのが見え、すぐに合流した。そして、2人席に対面で座った。お腹空いたでしょうと言い、エビ料理と魚料理のどっちが好きと聞くので、エビの方が良いと言うと、ボーイさんを呼んで注文した。少ししてビールが運ばれ、乾杯した。

 その後、コース料理が、運ばれてきた。今日は、時間が、空いてるから良かったら面白い所へ行きませんかと村下が、誘われた。どんな所と聞くと、それは、秘密とさおりママが、笑った。でも、決して危険な所ではないよと話した。どう、ついて来ると聞くので、面白そうと言い、ついて行くことにした。食事を終えて、彼女が精算してくれ、店を出た。

 タクシーで、5分着き、高級そうなマンションの1室に入った。ここは、スポーツクラブ所有のマンションで、豪華なのよと言い中に入って行き鍵を開けて部屋に入った。そこには、高級そうなソファーと、シャワー、ジャグジー、簡単な運動用具があった。そして、面白いからジムで、運動して汗かかないかと誘われた。

 村下は、興味を持って面白そう、やって見るかと聞かれ、やると答え。マシンの使い方を聞いてから運動を開始。すると5分も過ぎると、汗が、噴き出し、実に爽快で、気持ちが良い。鏡越しに、さおりママを見るとタイツ姿が、やけにセクシーなのに驚いた。20分位で、ギブアップすると、さおりママが、何を飲むと聞くので、ビールと答えた。

 するとビールとブランデーを持って来た。村下が、ビールを飲んで、さおりママが、ブランデーの水割りにフルーツを浮かべて飲み始めた。そして、少し酔いが回ると、さおりママが、村下を目で、誘う素振りをしているように感じ、抱きついた。すると、彼女が、この所、男日照りなのと言い、後は、快楽の深い谷に真っ逆さまに落ちていった。

 やがて、汗びっしょりになり、ジャグジーに一緒に入った。そして、いつ帰るのと、さおりママが聞くので、明日と言うと、そうと寂しそうにつぶやいた。村下が、君は、日本に帰らないのと聞くと涙を浮かべて帰りたいけど帰れないと言うと大泣きした。でも、自分が蒔いた種だから、仕方ないわと語った。

 でも、同情しないでね、村下さんが、妻帯者だと知ってるから、これ以上、火遊びを、すすめたくないわと言い抱きついて黙って10分間だけ、このままにして、その後、静かに帰りなさいと涙ながらに語った。やがて10分位経つと手を放してタクシーを呼んであげると言った。

 そしてホテルに帰んなさいと言い、電話をかけた。すぐ、洋服を着て、タクシーが来るまでの間、村下は、彼女を抱きしめた。数分後、電話が鳴ると、さおりママが、ドアの所まで送って、くれたが、ボロボロと涙を流しながらドアを閉めた。

 村下は、彼女を気持ちを察し、振り返らず、タクシーに乗り、ホテルへ帰って、部屋に戻り、ビールを飲んで寝た。翌日、午前9時の飛行機で、バンコクを飛び立ち、日本に戻った。飛行機の機内でも村下は、静かにして、さおりママの事を思い出した。しかし、この話は、他人に口外せずに、心の中にしまっておこうと決心した。そして、再び、営業の仕事を開始した。
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