2シーン目 暗闇にて。

文字数 931文字

シャオン君が「テコ入れ」終わらせてくれたから有り難く「交流」しようっと。相手はもちろんシルヴァ君だね。
えっ?デートしないの?
自分のサブプロット優先に決まってるでしょ。
しかしサブプロットが見事に「交流」だらけで視聴率が心配だな。ヘルPはもう少し派手なことをして欲しそうだ。
どうせ何処かでまた「テコ入れ」になるでしょ。
シーン表は(コロコロ…)「監視機器で電子の要塞と化した」「暗闇」
僕たちには何も見えないのに番組側からは機械を通してすべてお見通しって感じでしょうか。
うむ、暗闇だろうと何だろうとヘルカメラは全てを映しているから心配するな!
或いは君が魔法を使う瞬間を逃すまいと僕が用意したものなのか。
とりあえずその暗がりにのこのこと現れましょうか。
「シサー?ボクにお話ってなんでしょう?」
「高名な魔導士だというのに警戒心は皆無なんだね?」
せっかくだからフレーバーで【戦闘スタイル】のシャドウ能力を使って動きを拘束する。【影縛り】
「これはどういうつもりです!?」
「大丈夫、君の能力を持ってすればこの程度振りほどけるでしょう?さあその実力を僕に見せて?」
このままキラートリックを叩きこむよ。【ギルティジェット】!!
因みにどういう技なんだ?
見た目的には黒いもやもやした球体が襲い掛かる。相手の今までに犯した罪の意識や良心の呵責を増幅させて精神的に弱らせる技。
えっぐ!
今回はそれがキラートリックだから、相手はその攻撃に耐えきれず精神的にこと切れるか罪の意識に苛まれ自害に走る…ということになるな。
あわやシルヴァが攻撃を受ける寸前…というところで判定だ。
出目は1だから「職業」で判定。
《芸術家》ですよー。
なら《研究者》から1マスで目標値は6だね。
(コロコロ…)2+2=4…失敗。僕の出目全体的に低くない!?
ここ、暗闇だったから…。
ああ、影がないのに縛れるわけがなかったんだな。普通に回避されたんだろう。
めっちゃかっこわるい!!
ボクはそのまま逃げだしますよ!
「助けてー!!」
締まらない結果に視聴者も呆れたんだな。【視聴率】10%ダウンだ。
【視聴率】40%→30%
「テコ入れ」発生!
僕の200【ソウル】が!!

現在の【ソウル】

シャオン:400
ラケシス:0
シサー :0
シルヴァ:200
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登場人物紹介

《ポポイ・ハイドレンジア》


紳士的でおよそ悪魔らしからぬ半獣悪魔。ちょっと偉そうに喋る。
ハイドラと呼ばれたいのだがほとんど呼んでもらえない。
本卓の進行役(ヘルP)を務める。

《シャオン・セルス・クルシア》


PL1。富豪の息子。喧しくて人懐こい。魔法学校をサボりまくってる不真面目な生徒。
シサーのことが好き。相手は突っぱねて来るけど、きっと照れてるだけだと思っている。

《ラケシス・ディモルフォセカ》


PL2。臆病で引っ込み思案な翼人。ルルという魔女に師事する見習い。翼が小さすぎて飛べないのが悩み。
成り行き(?)で巻き込まれたもののほんとは人前でキャラを演じるなんて恥ずかしい。

《シサー・ディモルフォセカ》


PL3。ラケシスの片割れ。傍若無人で天の邪鬼。
読書が趣味。シャオンが毎日のように五月蝿く騒ぎに来て全然本が読み進められないのがイヤ。

《シルヴァ・マーキュレータム》


PL4。幼い吟遊詩人。脳天気な楽天家。
昔大きな事故に遭い左半身を植物の魔物《ヤテベオ》に乗っ取ってもらってなんとか助かった。そのことはポポイ以外には秘密にしているが、いつもうっかり喋りそうになる。

《穂踏月香ヶ祐》


ホフミヅキ・カガチ。NPC役。おっとりして無口な魚人。感情は表情より触覚に出る。
戦闘になると普段の様子と打って変わってとても機敏。自らを鍛えるためよくフラスノエルと組み手をしている。

《フラスノエル》


NPC役。もふもふした体毛が特徴的な竜人の子供。やんちゃで好戦的な性格。
強そうな奴を見ると挑まずには居られない戦闘狂。

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