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文字数 607文字

「おっと」
 暴徒の1人が、宙を舞った僕の聖剣を掴んだ。
「返せ……僕のだぞ、それはッ‼」
 ドゲシッ‼
 ドゲシッ‼
 ドゲシッ‼
 ドゲシッ‼
 暴徒どもは卑怯にも武器を失なった僕を攻撃。
 僕は……再び倒れかけ……。
「ぎゃあああ……」
 とっさに、目の前に居た男の股間を握る。
 更に力を込める。
 僕が去勢してやった男の手から……握っていたトンカチが落ちる。
「ぐえっ‼」
 ボクは、そのトンカチを取ると、別の男の足に叩き付け……。
「でりゃあッ‼」
 僕は立ち上り、周囲の暴徒どもをトンカチで殴る殴る殴り続ける。
 ぎゃははは……。
 これが主人公補正ってヤツだ。
 ある者は脳天をカチ割られ……他の奴も脳天をカチ割られ……次の奴も脳天をカチ割られ……。
 暴徒どもは、次々と戦闘不能になり……。
 残るは……僕の聖剣を持って……あ……逃げるな。
「返せ〜ッ‼ 僕の聖剣だぞッ‼」
 そう言って、僕は、トンカチを投げ……。
 トンカチはコソ泥野郎の後頭部に命中。
 コソ泥野郎は地面に倒れ伏し……。
 ぎゃははは……僕の完全勝利。
 暴徒どもは、全員倒した。
 ん?
 何で、コソ泥野郎が握ってる僕の聖剣が光ってる?
 おい。
 聖剣の力を引き出せるのは……聖騎士だけの筈だぞ。
 待て。
 それも……今日は……残り2回しか使えない筈なのに……その2回分を使い切ったぁッ?
 苦労して倒した暴徒たちは……全員じゃないけど……聖剣の治癒能力で、ヨロヨロと立ち上がり始めた。
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