第4話
文字数 706文字
なぁ、歌音
なんでしょう
千夏さんの誕生日が明日っていうか、あと三十分もないとかマジか
マジですが
嘘だろ。まだ時間あると思って、のんびりしてたんだけど
あ〜。その様子だと、何も準備してませんね
直接会って話しするのも、唐突すぎるっていうか、気まずいというか。いやまぁ、誕生日ではあるけども。
何かこう、もうちょっと強い理由というか
そんなお兄ちゃんに朗報です。
と…、その前に、お兄ちゃん、次の日曜日は暇ですか
ん？ まぁ、ヒマっていうか、バイトは休み。つうか、店自体が休みだな。店長が道具の魔力調整するからって。
俺いても邪魔だし
ということは、使う道具類は土曜日までか……。予算…
歌音？
あ、いえ。そろそろ消耗品が無くなりそうなので、お休み前に買っておこうかなと
で、日曜日なんですが。
お兄ちゃん、お姉ちゃんとデートしませんか？
は？……。いや待て？
唐突すぎない？
もうね、誕生日プレゼント買ってないなら、欲しい物本人に聞いたほうが早いと思うんですよ
まぁ、それはそうだけど……。
えっと、歌音も付いてきてくれるよな？
お二人が良い感じになったら、こっそりと消える予定です！
できれば、最後までいて欲しいんだけどな
え、千夏さんの予定は？
俺ヒマでも、向こう忙しかったら意味ないだろ
安心してください。
お姉ちゃんも、その日は空いてます
マジか
いや、でも、これ逃したら次いつ会えるか分からないしな。あ〜、でもなぁ
ん〜。ちょっと明日まで考えていいか。一晩おいたら、少しはマシになると思う
分かりました。
あ、当日の服装の問題もあるので、行き先の希望あったら、そっちの報告もお願いします
まあ、考えとく。なるべく金かからない場所がいいよな
前向きな検討、お願いします！
