第79話 余ったパンツの保管場所

文字数 726文字

──5月某日(日曜日)
おはよう。昨日結局どうだった?
いやぁ、大変でしたよ。予想外の事があり過ぎて。まさか3回目の人がドタキャンするとか思いませんでしたし、結局来たの半分くらいでした
ホント、やり取り軽く見てたけど、キツそうだったね。前回はアポ率100%だったのに、なんでだろ?
よく分かりません。パンツも25枚買ったのに20枚残ってます。これ、重いんですよ、ほら
うぅ、こんなに在庫残ってるなんて──って、冷静に考えたらそれでも10万は越えたんだよね?
はい、11万ちょっとまでいきましたけど──こーんなにパンツ余ってます
まぁまぁまぁ、いずれ売れる在庫だから、ま、いーじゃん
まぁそーなんですけど、こんなパンツ親や彼氏に見られたらなんて言われるか……
別に何とかなるんじゃない? ちょっと苦学生だから安いパンツ買い溜めしたのーって言ったら通じるんじゃない?
……20枚もふつー買い溜めしませんって。 ──あ、そうだ! 普段このパンツ履いていれば私のパンツが汚れずに済むじゃん! これって一石二鳥ですよね?
ま、まぁ……そうだね
ですよね♪ よーし、これで希望が湧いてきました。よくよく見るとこのパンツ可愛いじゃないですか~
えっと……当然、商品として未洗濯なんだよね
はい、当然です
……それこそ未洗濯のパンツが20枚もどこかにあるの見られたら──に思われるんじゃない?
──! ま、まぁ見つからない場所に保管しますよ
……俺がみのりちゃんの親だったら心配するだろうな。何十枚の汚パンツ、袋に保管する娘……頭が狂ったんじゃないかって
──! ちょっ、だったら持っていって代わりに保管しててくださいよ!
……こんなん持ち帰ったら間違いなく家庭崩壊するって!
wwwwww
wwwwww
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色