モテる

文字数 774文字

 仕事柄、独身の30代前後の方と会う機会が多い。酒の席も多く、となると恋愛についての話題も多くなる。
 わたしは思う。「モテる」とは何なのか。
だいたいそう言う席の時は相談のような形になる。一応わたし自身は相談される側だが、恋愛マスターでは無い。はっきりきっぱりと自分の基準があるだけだからだ。だが、だからと言って一般的なモテ要素がわからない訳では無い。自分が極端だからこそ、わかる物もある。
そして「モテる」基準の全てはわからずとも「モテない」基準には焦点を当てられるようになる気がする。

 人は誰かを好きになると、その人のことを知りたい、もしくは自分のことを知って欲しい。
の、どちらかに分かれると思う。
どちらが非モテなのか、皆さまはおわかりですね?これは外部の人間から見たら明白なのだか、本人は一切理解していない傾向が強い。
自分の好き勝手やって自分の良いところを見つけて貰って、いい条件の人と結ばれると信じて止まない。恋愛をファンタジー化し、仕事だと出来るPDCAをハナからするつもりも無く結ばれると思っている。
なんなら、そんな計画立てた物は、不自然な恋愛だと思っているのではないかとすら感じる。

 更にもう一つの共通点。
そのファンタジーの主人公達は、秘密を共有できない。まだ恋愛関係に発展する前、どちらかがどちらかに淡い興味がある段階とでも言おうか。
その段階ですら、全て人に話してしまう色が濃い。どこでどんな会話をして、どんなLINEをしてなど事細かに説明してくれる。こちらから聞いた訳では無い。
ま、その詳細を聞いた上でも「無いだろうなぁ」とは思うんだけど。

 恋愛関係において、付き合うことを一つ目の目標とするなら、その主人公達が目標を達成したのを見たことが無い。
だが、彼らは幸せそうだ。自分の話したいことを話し、自分の好きなように物語を作るのだから。
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