2. ヒトゴロシ - ⑲
文字数 181文字
もおかしくないところだ。ちっぽけな山の管理所よりも危うく見える。とにかく、ヒトゴロシは、管理人はもちろん、もう誰も住んでいない捨てられたマンションの中へ入った。壊れた街灯のように、マンションの入り口のランプもヒトゴロシに全く反応しない。真っ暗だ。そのせいで、ヒトゴロシがまるであの世へ行くように見える。そして、いつの間にかヒトゴロシの姿も足音も聞こえなくなった。
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