第2話

文字数 383文字

豚汁もきのこもどんどん売れていく。
きれいな女のひとたちと、たくさん話す。
きみのが、きれいなんだ。
自転車下ろした時、きみに会いたかった。
そんで、乱暴にキスしたかったよ。
でも僕は、汚れてるから。
美しい景色を見た。
陶器を売ってる爺さん。
股関節やってるから、椅子に貼り付いて動かない。
ずっと気になってた。
で、見に行って、喋った。
その前に、30代くらいのきれいなひとが、その長いスカートを惜しげもなくアスファルトに垂らしてしゃがみ込んで作品を見ていた。
王様と執事みたいに、跪いて。
いつか、あの景色を作品に落とし込みたいと思う。
豚汁もきのこも完売。
そして、きみは来なかった。
それから酒を飲んだ。
となりでマコモを売る旦那と一緒に。
おしどり夫婦。
うらやましい。
僕らだって、きっとそうだった。
壊したのは、僕だけど。
片付け、車で眠る。
ずっと眠たかった。
夜の飲み会の時間を確認して、眠る。
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