部員達との初対面
文字数 1,215文字
部室か。……
部員のやつらにいっちょ挨拶でも
しとかないとな。
きゃぴきゃぴした空気が、
部室の扉の向こうから漂ってきている。
う……なんだこのきゃぴった空気は。
これが女子校……コワイワー
いや、最初に舐められりゃしまいだ。
行くぜ？
先程紹介されたキャプテン・空町の姿は見えない。
（うっ緊張するな……
※おれはそんな女慣れしてるわけじゃない）
（真面目な学生時代を
送っていた故にな。）
あっはい……ええ、今日からTACTIC部の
コーチを務めることになった、
主人公だ。
部員達は、コーチ？ どういうこと？
聞いてない、などなど主人公を置き去りに臨時会議に突入していた。
おっ
おおーい、
おまえら……
ちょ……コーチ！ じゃない、
主人公君、勝手に紹介されちゃ困ります！
え、コーチ……って、
空町、そいつが言ってることまじなの？
ち、違いますよ？！
コーチってのはこの子の、
名前で……ね、コーチ君？
主人公、君……？
この、子……？
コーチ君……？？
名前って、主人公君、じゃないの？
名字？ 名前？
どーなの、主人公君？
今日から、うちの部の
マネージャーになってもらうことに
なりましたのです！
部員一同 えええええ
コーチにはちょっと後で説明するんで
……黙っててもらえますか？
皆も最近、気づいていると思うけど、
私達マナシキ学園TACTIC部の戦績は
イマイチよろしくないです。
TACTIC部の戦績は、
私達の使命である、
現世への影響に関わってくる……
それに、
私達自身の成績や内申にも、
響いてきます。
皆それぞれ、本当はいい素質を持っている、
けど、私達が弱いのは、部の管理が
しっかりしていなかったから……
そこで前校長の孫にあたる、
マネジメントに優れた主人公君に、
マネージャーとして部の管理をしてもらいます。
（そ、そんな嘘が、通用するか……
ぐぐ、いいからもうちゃんと、
コーチとして紹介しろぉ！）
ということで主人公君、
これからお願いね、……ね？、
あ…………はい
皆様どうぞよろしくお願いいたします……
部員一同 よろしくねーーー
（まあ今まで装備の新調とかそういう面倒は
端折ってきたしな。そういうのやってくれる
やつがいるのは確かにラクだな。）
（私、学科で簿記とっとるんで、
部費の管理させられてたけど
正直めんどかったし？）
（これで成績もうｐするなら？
うへへ）
（……カワイイかも？
ちょっとだけ、カワカッコイイ？かも？
うふふぅ……♪）
