早く寝ないと

文字数 365文字

家に帰ると優しい夫が待っている。待っているだけではなく、一日中家にいたようで一歩も外に出ていないんだ、と変に誇らしげに答えた。想像するに一日の大半は睡眠に費やしていたであろう。そして残りの半分は読書や知的な刺激を与えるネットの著名人のブログを読んだりしていたのではと推測する。
そして夫は私に今日はきちんと22時に寝るんだよ、と念を押す。私はすごすご寝室に行くのだが夫が自室にこもるとスマホが充電してあるダイニングにこそこそと這い出して、私のスマホを大切に取りに行く。ネットも出来るし、こんな寝る前の隙間時間に小説を投稿できるなんて最高!と歓喜の声をあげたい気分だ。
おおっと、あまりうかうか出来ない。夫は予測しない時間に眠りに寝室にやってくる。スマホでネット小説を投稿しているなんて知ったらびっくり仰天だ。じゃ、寝るとしますか。
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登場人物紹介

ネット小説の投稿にいそしむ私

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