現場051 素晴らしき大名庭園・高松の栗林公園

文字数 432文字



「狩野岑信」の第六十七章で、元禄時代を庭園の時代でもあったと書きました。そこで、物語が波乱の展開を迎える前に大名庭園をひとつ紹介しておきます。

 讃岐高松藩主の別邸・栗林荘(香川県高松市栗林町、2020.12.7撮影)。

 現在は香川県が管理する「栗林公園」として公開されています。室町時代に土地の豪族により前身となる庭が造られ、その後、この地を領した生駒家、さらに松平家に引き継がれました。
 南側の巨大な池を中心とした部分の完成は松平家の五代目藩主のとき。しかし、元禄時代を含む初代から三代の間に最も整備が進みました。

 特に、以前紹介した第二代藩主・松平頼常(水戸黄門・徳川光圀の長男)は、飢饉の際、周辺の領民を庭園造営の働き手として雇い入れることで彼等の生活を守ったと伝わります。

 細かいことは抜きにして、とにかく素晴らしい。この偃月橋の景色には感動しました。
 金沢の兼六園、岡山の後楽園、彦根の玄宮園など、これまで見てきた大名庭園の中でも特に印象に残っています。
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