第４話

賞金首ジャグリがいる街コミュニティー・アインへ赴くシド



「たしかこの街にはジャグリという暗殺者がいるはず・・・。」



シドがこの街の情報収集のためスラム街へ赴く。情報収集をしていた時、弓矢で足に傷をおった。



「くっ！誰だ！どこから狙っているんだ。」



「おーとっと。有名な賞金稼ぎのシドも毒には勝てないだろうねぇ〜。」



「お前は賞金首のジャグリ！！俺に何をした！」



「お手性の毒薬をたっぷり矢じりに塗ったのさ。足を痛めて清潔でないスラムだったら早いうちにお陀仏だね。それじゃあバイバイ〜。」



「くっそ！片足が痛い。どうにかしないと本当にやばいな。」

「あの、大丈夫ですか？」



「誰だ！？」



「偶然あなたが傷をおったのを目撃したの。ここのスラム街では不衛生のままでは軽いキズもすぐに膿んでしまうわ。」



「見世物になるきはないぞ。傷を負っていてもお前みたいな子供はすぐに殺せるからな。」



「大丈夫。心配しないで、私はこのスラム街で薬売りで生活しているの。あなたを助けたい。それだけなの。信じて。」



偶然出会った孤児の少女、マリアに薬草で応急処理されるシド

使い込まれている古い鞄から、薬の独特の匂いがかおってくる小瓶をとりだすマリア。

「スラム街で生活している割には、立派な皮の鞄だな。」



「ここでは富裕層の廃棄した色々な道具が政府の処理で落ちてくるの。この鞄も捨てられていたもの。もったいないと思うけど助かっているのも事実。」



「・・・そうか。」



「私の名前はマリア。あなたは？」



「俺の名前はシドだ。治療費はいくらだ？」



「えっと。応急処置だけだから１０ベルかしら。」



「それっぽっちでいいのか？応急処置だとしても安すぎる。」



「このスラム街では１０ベルでも大金よ。これ以上もらったら、スラムの野党に襲われて危険なの。」



「そうか。わかった。だが助けられたのも事実だ。なにか困ったことがあったらギルドで俺の紹介で来たと伝えれば安全だ。」



「ギルドってことは、シドさんは賞金稼ぎなのね。」



「ああ。それじゃあな。俺はギルドに行って傷の治療を受けてくる。」



「はい。治療費をありがとうございました。」



コミュニティー・アインのギルドにいるシド。



「誰かいるか？傷の治療を頼みたい。」



ギルドの受付の奥から恰幅のいい男性が現れた。
「はい。アインのギルドへようこそ。って、シドじゃないか！治療ってことは、どこか怪我をしているのか？」



「ああ。賞金首のジャグリから奇襲うされて、片足に弓矢で毒を盛られた。」



「わかった。今から治療を始めよう。しかしジャグリに奇襲されたわりにはよくギルドまでこれたな。」



「ああ。それなんだがスラム街の薬売りのマリアという女性に応急処置してもらった。」



「！マリアか。あの子は優しいからな。偶然出会えて幸運だったな。」



「マリアを知っているのか。」



「ああ。たまにギルドにも薬を売りに来るんだ。」

「なら、話は早いな。あの子が困っていることがあったらできる限り対応してくれ。なにせ命の恩人だからな。大金はいらないと言っていたから、俺の稼ぎでなんとかしてやってくれ。」



「了解した。なにせ天下の賞金稼ぎシドの恩人だからな。」





一方スラム街



「シドさん。ギルドまで到着できるといいのだけど・・・。」



？？？「お嬢ちゃん。ちょっといいかな？」



「え？」