第2話2023年NASAによるUFO公表からすべてが始まる~計画の目的とは

文字数 1,571文字

※機密隔離情報TS/SCI「Mar-a-Lagoフォルダ」より訳

【1.計画の目的】
今、人類は存亡の危機に瀕している。
陰謀論でもカルトによるアジテーションでもない。
根本的な対策を直ぐに図らなければ回避不可能な現実の問題だ。
食糧、水、エネルギーといった限りある資源(供給)に対して、人間、消費(需要)が増え続け、需供バランスが崩壊寸前となっている。

77億人を超える世界人口がこのまま増加を続ければ、2050年には100億人を超える。
インド、ナイジェリア、パキスタン、コンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア連合共和国、インドネシア、エジプト、米国など各地で起きている人口爆発。
特に中国を抜いて世界でもっとも人口が多いインドは、2060年には人口が16億人に達する見通しだ。またアフリカの人口も11億人以上に上り、西部・中央アフリカの出生率は4.9人。実に世界の平均出生率の2倍となっている。

供給面の実情を見てみよう。
気候変動による影響が不可避となり、食糧や水不足、エネルギー問題の深刻さは加速度を増している。世界各地で頻繁に起きている大規模地震や気象災害、独裁国家へ依存するサプライチェーンの脆弱性とこうした国々が保有するEMP(Electromagnetic Pulse)兵器の使用可能性も大きな影を落としている。哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類の5000種以上の個体数をモニタリングしている「Living Planet Report」によれば、1970年以降、人類が40億人以上増加した一方で、野生生物は約70%も減少したという。中でも減少が著しいのは淡水魚、爬虫類、両生類で、気候変動と並び大きな問題だ。

人類が維持可能な総人口は「100億人程度」と言われて久しい。
まだ30年の猶予がある、と考えるのはナンセンスだ。
100億人まで地球を維持できうるというのは、資源を「持続可能」に供給できる場合、という条件つきなのだ。世界資源研究所(WRI)による2018年の報告書は、人口増加による需要増をまかなうには、2050年までに現在よりも56パーセント多くエネルギー(カロリー)を生み出す必要があると指摘している。供給パラメータが大きく揺らぐ中、より確実、迅速にリスクを回避する手段を選択しなくてはならない。
需要と共有の均衡を保つために、どちらかに大鉈を振るわざるを得ない。
我々は、未公表の地球上の全気象をシミュレーションするAIシミュレーター「Earth-2【β】」や量子コンピュータZohaRを使って幾度もシミュレーションを重ねたが、日々天文学的に増加する需要に対して、供給量をハイスピードで必要量まで引き上げることは不可能だという結論に達した。テクノロジー、土地、ヒューマン・リソース、気候調整、金融システム、新たな経済圏の確立と国家間の調整、国民の理解と協力・・・対応しなければいけない必要因子は数多くあるが、様々な対策を講じても、いくら金と時間をかけても解決には至らなかった。

そこで我々は決断した。
需要への対応である。

過去200年間に世界人口がこれほど急増した大きな要因のひとつは、死亡率が出生率よりも速く減少したからだ。
まずは、こうした国・地域に対し、死亡率が出生率を上回る手段を講じる。

計画の実行はNASAから始まる。
2022年6月、NASAアメリカ航空宇宙局は、上空で目撃される未確認飛行物体=UFOについて科学的に調査する研究チームを立ち上げる旨を発表する。
その調査結果は1年後の2023年に、研究チームを率いる宇宙物理学者・デビッド・スパーゲル博士から世界へ発信される。

我々の計画の全貌を端的に表すならば、同志であるビル・ゲイツ氏の言葉を引用するのがもっとも適切だろう。
「地球的規模の終末を避けるためには「奇跡」が必要である」
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登場人物紹介

ビル・ゲイツ

理論的天体物理学者・デイビッド・スパーゲル

ドナルド・トランプ前米大統領

安倍晋三元首相

ロシア・ウラジーミル・プーチン大統領

ドイツ・メルケル前首相

イギリス・ジョンソン前首相

オーストラリア・モリソン前首相

国家主義思想家・アレクサンドル・ドゥーギン

ジャーナリスト・ダリヤ・ドゥーギナ

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